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Ophthalmology

2023
130巻

コロナワクチン接種と副作用について

Ophthalmology 130巻(3号)2023

Ocular adverse events after coronavirus disease 2019 mRNA vaccination. Matched cohort and self-controlled case series studies using a large database.
Hashimoto Y et al(東大)
Ophthalmology 130(3): 256-264, 2023
・COVID-19のmRNAワクチン接種後の眼副作用について検討した。
・2021/2~2021/9にCOVID19ワクチン(Pfizer-BioNTech製)を初回接種後21日間、2回目接種後84日間について、self-controlled case series(SCCS) studyで、各99,718人について解析検討した。
・イベントは、ぶどう膜炎、強膜炎、網膜静脈閉塞症、視神経炎を取り上げた。
・初回接種後、副作用イベント件数はワクチン接種者:Ctrlでは29件:21件、2回目接種後では79件:28件であった。
・接種者とCtrl者での積算副作用発症件数の差は、人口10万人あたり、初回接種後は2.9件(95%CI=-14.5~19.1)、1.1倍(0.6~2)、2回目接種後は51.3件(16.2~84.3)、1.8倍(1.2~2.9)接種者が多かった。
・2回目接種後は、RVOだけでは29.4件(8.3~48.7)、3.3倍(1.3~16.1)接種者が多かった。
・ただし、SCCS法でこの期間内で発症する率を、それ以降の期間内で発症する率とで比較すると、初回接種後と2回目接種後の期間での発症率は、0.89(0.62~1.28)と0.89(0.71~1.11)であり、ワクチンが眼副作用の発症リスクを増やすとは言えないことが分かった。(TY)

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