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Ophthalmology

2025
132巻

糖尿病の米国退役軍人における白内障手術後の術前血糖コントロールと急性眼内炎

Ophthalmology 132巻(8号)2025

Preoperative Glycemic Control and Acute Endophthalmitis after Cataract Surgery in United States Veterans with Diabetes Mellitus
Karen R. Armbrust, et al. (MN USA)
Ophthalmology 2025(8);132:903-910
・目的:米国糖尿病協会は、手術の4時間前までにHbA1c値を8%未満にすることを推奨している。
・術前血糖コントロールが白内障手術後の急性眼内炎の予測因子となるかどうかを評価する。
・対象と方法:アメリカ退役軍人省医療システムから2010年1月1日から2022年12月31日までの間に白内障手術を受けた糖尿病(DM)患者で白内障手術後42日以内の術後眼内炎の発現について検討した。
結果:白内障手術時に糖尿病と診断されていて、手術0~6ヶ月前にHbA1c値が記録された190,393例中157例(0.08%)に急性術後眼内炎を発症した。
・術前HbA1c値の平均値は、急性術後眼内炎患者7.1 ± 1.4%で、眼内炎のない対照群7.3 ± 1.5%よりも低かったが、有意差はなかった(P = 0.14)。
・同様に、手術0~2ヶ月前のHbA1c値のサブ解析でも術前HbA1cと眼内炎の間に関連は認められなかった(P = 0.31)。
・同日硝子体手術は、大規模研究コホートでは眼内炎と関連していたが、小規模サブ解析では関連していなかった。
・術前の増殖糖尿病網膜症または中等度から重度の非増殖糖尿病網膜症は,人種や民族の変数を含まない6ヵ月解析および2ヵ月サブ解析において,眼内炎の有意な予測因子として同定された。
・結論:白内障手術を受ける糖尿病患者において、術前HbA1c値は術後急性眼内炎の発症と関連していなかった。
・白内障手術前の厳格な血糖コントロールが重視されているが、これは再考されるべきかもしれない。
・術前の中等度非増殖糖尿病網膜症以上の網膜症が眼内炎と関連していることが示され,糖尿病網膜症の重症度が眼内炎のリスク因子になる可能性が示唆された。(CH)

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