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その他のジャーナル

2007
51巻

糖尿病黄斑症に対する硝子体手術時のケナコルト硝子体注入の効果

その他のジャーナル 51巻(4号)2007

Recurrence of diabetic macular edema after intrevitreous injection of triamcinolone following vitrectomy.
Shimonagano Y et al(鹿児島大)
Jpn J Ophthalmol 51(4): 278-84, 2007
・DMEに対する硝子体手術(PPV)終了時のトリアムシノロン(TA)注入の効果を検討した。
・PPV+TA群を28眼、PPV単独群29眼をコントロールとし、12ヵ月後まで最良視力(VA)とOCTでの中心窩厚みを測定した。
・PPV+TA群ではVAは1ヶ月まで改善したが、3ヵ月後には悪化。中心窩厚も3ヶ月までは改善したが、6ヵ月後には改善はみられなかった。
・コントロール群ではVAも中心窩厚も改善し続けた。VAはPPV+TA群でコントロール群よりも1ヶ月目(p=0.007)、3ヶ月目(p=0.015)で有意に良かった。中心窩厚は1ヶ月目ではPPV+TA群で有意に薄かった(p=0.0004)。
・これらの差はその後、徐々に有意でなくなり、中心窩厚は12ヶ月目ではPPV+TA群でコントロールよりも有意に悪くなっていた(p=0.0002)。
・術前→12ヵ月後、VA logMAR(小数点):PPV+TA群では0.69(0.20)→0.67(0.21)、PPV群では0.75(0.18)→0.62(0.24)、網膜厚:PPV+TA群では437.7→389.4、PPV群では499.5→250.0μ

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