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その他のジャーナル

2013
30巻

モキシフロキサシン結膜下注射後の前房内薬剤濃度の変化

その他のジャーナル 30巻(1号)2013

松浦、井上他(鳥取大)
あたらしい眼科 30(1): 93-96, 2013
・手術終了時の結膜下注射による術後眼内炎の予防についての検討。
・白内障手術患者26名36眼にモキシフロキサシン(MFLX)の結膜下注射(原液 or 2倍希釈)0.2mlを手術1、3、5、6時間前に結膜下注射し、手術開始時に前房水内の濃度を測定した。
・腸球菌の最小発育阻止濃度(0.5μg/ml)に対し、原液では、3.07(1h), 1.78(3h), 0.53(5h), 0.19μg/ml(6h)、2倍希釈では、0.54(3h), 0.35(5h)であった。
・原液では術後5時間程度、2倍希釈液では3時間程度は有効阻止濃度が保たれる。
・ゲンタマイシンは重要な眼内炎の起炎菌である腸球菌に対して感受性が低いので、幅広い抗菌スペクトルを持ち、重篤な合併症のないMFLXは結膜下注射に適している。(TY)

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