眼科JOURNALトップ > その他のジャーナル > 正常者における息止め時の眼圧測定

その他のジャーナル

2014
31巻

正常者における息止め時の眼圧測定

その他のジャーナル 31巻(2号)2014

湯川英一 ら
あたらしい眼科 31(2):260-262,2014
正常者31例(38.7±9.2(21-54)歳、男/女=18/13)で安静時と息止め時、はき出し後1,3,5,10分後の眼圧をiCare眼圧計で測定
安静時と息止め時での動脈血酸素飽和度を測定
安静時:13.1±3.0mmHg  
息止め時:19.2±3.9mmHg 
息止め中止後  1分後:12.6±3.0mmHg  3分後:12.4±2.7mmHg
               5分後:12.5±2.7mmHg    10分後:12.3±2.7mmHg
動脈血酸素飽和度は最大11%の低下がみられ、眼圧上昇幅と動脈血酸素飽和度の低下幅に有意な正の相関
息止めにより胸腔内圧上昇→中心静脈圧が上昇→上強膜静脈圧が上昇したと考えられる
SAS患者では胸腔内圧が陰性となり静脈血流の増加などにより心臓への負担が増えるとされており、静脈圧の大きな変動に伴い眼圧も変動している可能性がある。また酸素飽和度の低下もみられるため、眼圧上昇をきたしていることが考えられる。
今後SAS患者での検討を予定(MM)

過去のアーカイブ