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その他のジャーナル

2015
69巻

外傷性毛様体解離に対する8-0吸収糸を使用した強膜毛様体縫合術

その他のジャーナル 69巻(4号)2015

古谷公一ら (日本大学)
臨眼 69(4): 529-534, 2015
・44歳男性軟式野球ボールで左眼受傷
・耳側120度に毛様体解離(隅角鏡で検査)
・外傷性毛様体解離による低眼圧黄斑症:毛様体解離による上脈絡膜腔への房水の流出増大と毛様体損傷による房水産生量の低下により発症
・毛様体解離の範囲が90度以上、発症時の眼圧が4mmHg以下で、1か月以上にわたり低眼圧黄斑症が持続する症例に対して、外科的治療に踏み切るべき(井上ら:眼科手術2007)
・治療法として、
・毛様体解離部光凝固:60度未満の解離(Joondeph: Ophthalmic Surg 1980)
・毛様体縫合術:強膜半層切開 解離部毛様体と強膜床をU字縫合、強膜床にジアテルミー凝固(藤野ら:臨眼1981)
・シリコンスポンジ(柴田ら 臨眼2009)
・眼内レンズのループによる圧迫、硝子体手術、ガスタンポナーデ(桜庭ら眼臨医報1999)
・低侵襲小切開経強膜毛様体縫合術:強膜弁不要、吸収糸を使うことで炎症から毛様体接着5-0吸収糸(愛新覚羅ら臨眼2012) 術後の前房出血、硝子体出血
・本法:8-0吸収糸で行った(MM)

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