眼科JOURNALトップ > その他のジャーナル > 全層角膜移植後12年の経過

その他のジャーナル

2017
61巻

全層角膜移植後12年の経過

その他のジャーナル 61巻(2号)2017

 Twelve-year follow-up of penetrating keratoplasty
Takashi Ono, et al. (宮田眼科)
Jpn J Ophthalmol 61(2):131-136,2017
目的:角膜の疾患別で全層角膜移植後(PKP)の生存率や角膜内皮細胞密度の長期結果や移植片不全の原因を調査した。
対象と方法:1998年〜2015年までにPKPを受けた507眼のうち経過観察できた403眼、平均年齢68.9 ± 13.9歳。
結果:全体の移植片生着率は60.4%だった。疾患別では円錐角膜100%、水疱性角膜症51.7%、角膜白斑70.8%、角膜変性症100%、角膜潰瘍59.2%、再移植31.8%、角膜穿孔0% だった。
初回PKPの12年生存率は65.4%、2回目PKP 43.4% (p < 0.001)
3回目、4回目のPKPは全て8年以内に不全となった。
術前のECDは2722 (2666-2778) cells/mm2だったが、術後10年で659 (440-878) cells/mm2とかなり減少した。
水疱性角膜症、角膜潰瘍、角膜白斑、再移植眼で他疾患より減少率が高かった。
合併症 拒絶反応が61眼に認められた。術後から拒絶反応までの平均期間22.5 ± 29.0ヶ月。その内21眼が移植片不全となった。
外傷28眼、眼圧上昇161眼、感染78眼(細菌14眼、真菌31眼、ヘルペス15眼、その他3眼、原因不明15眼)
透明な移植片より機能不全の移植片でより高い確率で外傷、拒絶反応、感染が起きた。
結論:PKPの予後は原因疾患による。再移植は予後が悪い。外傷、拒絶反応、感染は移植片不全のリスク要因である。(CH)

過去のアーカイブ