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その他のジャーナル

2019
38巻

インターフェロンアルファ2b点眼薬は翼状片術後の再発を防ぐ

その他のジャーナル 38巻(10号)2019

Interferon Alpha-2b Eye Drops Prevent Recurrence of Pterygium After the Bare Sclera Technique
Mingyang Yin, et al. (China)
Cornea 2019(10);38: 1239–1244
目的:翼状片再発防止のためのIFNα-2b点眼薬の有効性と安全性を調査すること。
対象と方法: 43人51の眼、平均年齢は56±9歳
対照群ではグレード1: 3眼、グレード2: 11眼、およびグレード3: 10眼
治療群ではグレード1: 3眼、グレード2: 13眼、およびグレード3: 11眼
術後、レボフロキサシン点眼と0.1%フルオロメトロン点眼液は両群3か月間、1日4回使用した。さらに治療群ではIFNα-2b点眼薬(100万IU / 5 mL)を3か月間、1日4回使用した。
結果:手術後、どちらの群も1ヶ月以内に再発は認められなかった。
術後3か月、対照群でグレード3の再発3眼、治療群ではグレード3の再発1眼を認めたが、統計的に有意差はなかった(P> 0.05)。
術後6ヵ月、対照群で7眼(グレード3:6眼、1眼グレード2:1眼)の再発、治療群では1症例のままだった。対照群と治療群の再発率はそれぞれ29.2%と3.7%だった(P = 0.019)。
術後12ヵ月、対照群で8眼(グレード3:6眼、グレード2:2眼)、治療群では2眼(グレード3:1眼、グレード2:1眼)で再発が認められた。再発率はそれぞれ33.3%と7.4%だった(P = 0.048)。
結膜の発赤と厚さは3ヶ月以内は両軍間で有意差はなかった。重篤な視力や全身性への副作用はなかった。
結論:IFN alpha-2bの点眼薬は、翼状片術後の再発率を大幅に低下させ、安全であると実証した。(CH)

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