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その他のジャーナル

2019
12巻

外傷を契機に2回輻輳痙攣を発症した一例

その他のジャーナル 12巻(7号)2019

杉浦弘幸ほか(国府台病院)
眼臨紀 12(7)532-535, 2019
・15歳女性
【初回受傷】
・友人のジャージにて左眼打撲、頭痛・嘔気・視力低下・眼痛・複視
・視力 右0.6(0.9×-1.75D) 左0.02(0.15×-0.5D)*他覚屈折値 右-11.0D、左-9.0D
対光反射は正常、内斜視、左眼の外転下転障害、左眼に求心性の視野狭窄
CFFは右↓49/↑49、左↓46/↑23
(外傷性視神経症を疑いステロイド内服)
・1w後 右0.6(0.8×-2.5D) 左0.03(0.4p×-11.0D)*他覚屈折値 右-3.0D、左-12.0D
眼球運動正常になるも正面視での内斜視と複視のこる
(輻輳痙攣を疑いステロイド中止、ミドリンP点眼開始)
・1M後 内斜位に改善、複視消失、他覚屈折値は不変
・4M後 右0.8(1.0×-0.5D) 左0.5(1.0p×-1.0D)*他覚屈折値 右-2.25D、左-5.0D
内斜視は完全に消失、正常視野
【二回目の受傷】
・初回受傷から半年後、サッカーボールが右眼に直撃、直後から頭痛・嘔気・右視力低下・眼痛・複視
・視力 右HM(n.c.) 左0.1(0.6×-2.0D)*他覚屈折値 右-5.0D、左-12.0D
対光反射は正常、内斜視、右眼の外転下転障害、眼振
CFFは右↓22/↑15、左↓自覚不能/↑23
(輻輳痙攣を疑いミドリンP点眼開始)
・3w後 右0.6(0.9p×-0.5D) 左0.5(0.4p×-0.75D)*他覚屈折値 右-0.75D、左-1.25D(MK)

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