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その他のジャーナル

2023
16巻

オルソケラトロジーの経年変化

その他のジャーナル 16巻(2号)2023

成長期(3-18歳)における年齢と等価球面度数別(オルソケラトロジーを含む)の屈折要素の経年変化
新田千賀子他(富山県)
眼臨紀 16(2): 130-139, 2023
・7~16歳でOKを開始し、1年経過の1585眼、2年経過の810眼をコントロール眼(3~18歳)と比較した。
・OKの1年経過群では、近視群より眼軸長伸長抑制効果がみられた。
・7-10才で62%、11ー13才で81%、14-18才で92%。
・Ctrl群の3-10才とOK群では、水晶体厚は減少:増加、水晶体前面曲率半径は増加:減少、水晶体屈折力は減少:減少。
・OK群では水晶体厚が増加するほど、水晶体前面曲率半径が減少するほど、眼軸長伸長は小さかった。
・OK群では角膜前面曲率半径は増加し、角膜後面曲率半径は減少し、角膜屈折力は減少した。
・OKでは、眼軸長伸長抑制効果に水晶体の変化も関与している可能性がある。
・OK群の近視の軽減(平均+2.22D)には、角膜屈折力の減少(平均ー1.44D)だけでなく、水晶体屈折力の減少(平均-1.78D)も加わっており、角膜と水晶体が同程度に関与していた。
・OKの眼軸長伸長抑制効果のメカニズムとしては軸外収差理論で、周辺部遠視性デフォーカスが改善され、ALの過進展が抑制されるのであろう(TY)

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