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Retina

2006
26巻

網膜血管病における黄斑部網膜剥離

Retina 26巻(5号)2006

Newly recognized serous macular detachment in retinal vascular disease (Editorial)
Kokame GT et al(USA)
Retina 26(5):493-4,2006
・漿液性黄斑浮腫は最近、網膜血管漏出を伴う多くの疾患で見られることが分かってきた。
・DM、BRVO、CRVO、低眼圧黄斑症などであるが、臨床的にはFAGでもこの漏出はわからず、OCTで初めてわかるようになった。
・黄斑浮腫に漿液性網膜剥離がともなったものはDM黄斑浮腫では15-46%、BRVOでは37.8-71.4%、CRVOでは82%に上る
・漿液性網膜剥離があると光凝固の効率が落ち、BRVOではグリッド光凝固による黄斑浮腫の軽減や視力回復が悪くなるので、要注意
・RPEのポンプ作用を刺激するacetazolamideが漿液性網膜剥離を消腿させるのに有効
・硝子体内へのステロイドや抗VEGFの注入も効果的

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