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Retina

2009
29巻

黄斑円孔手術後のうつ伏せは必要か

Retina 29巻(4号)2009

Face-down posturing after macular hole surgery. A review.
Gupta D et al(UK)
Retina 29(4): 430-43, 2009
・充填ガスの役割は網膜前膜の橋の発生の鋳型を作ること、機械的な黄斑部の圧迫、回復しつつある黄斑部を硝子体液から守ることなどである。
・うつ伏せ(FDP)をしなかった、あるいは期間を短くした論文をreviewしてみたが、かなり成功率が高かった。
・立位ではガスは黄斑部に力を殆ど及ぼしていないが、大量のガスが残っていれば仰臥位以外では黄斑部をdryにしておくことができる。
・ことから、gas bubbleの最大の役割はガスの機械的な役目よりは、黄斑部を硝子体液から分離することで、大量の長期停留ガス(C3F8,C2F6)を用いることが大切であり、それによりFDPを中止することができる。

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