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Retina

2010
30巻

抗VEGF薬注入後のRPE裂孔について

Retina 30巻(7号)2010

A new grading system for retinal pigment epithelial tears.
Sarraf D et al(CA USA)
Retina 30(7): 1039-45, 2010
・滲出性AMDに対して、抗VEGF治療後のRPE裂孔の分類を行った。
・2005年1月から2009年1月の間に、pagaptanib, bevacizumabあるいはranibizumabを注入し、RPE裂孔を発生した20例21眼について検討した。
・FAGを用いたRPE裂孔の最大径と中心窩に掛っているかどうかで、程度を分類した。
・Grade1(径が200μm未満)が4眼(19%)、Grade2(径が200-1乳頭径)が3眼(14%)、Grade3(径が1乳頭径を超える)が4眼(19%)、Grade4(Grade3のうち、中心窩にかかっているもの)が10眼(48%)であった。
・Gradeが低いほど、視力が良く、続けて行った抗VEGF治療に反応し易く、瘢痕形成が少なかったが、時間と共にGradeが上がる危険性はあった。

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