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Retina

2010
30巻

AZOORにおける眼底自発蛍光とOCT所見

Retina 30巻(8号)2010

Fundus autofluorescence and optical coherence tomographic findings in acute zonal occult outer retinopathy
Fujiwara T et al(NY USA)
Retina 30(8): 1206-16, 2010
・11例19眼のAZOORにおける眼底自発蛍光とOCT所見について検討。
・眼底自発蛍光異常は17/19例でみられた。傍視神経乳頭部に多く、OCT所見の異常部位よりも狭かった。
・9眼では、平均経過観察期間69.7か月間に低自発蛍光の進行があった。
・AZOORの中心窩の視細胞層の平均厚は177±32μm、正常者193±16μmよりも有意に薄かった(p=0.049)。
・中心窩の3mm鼻側の視細胞層厚はAZOORでは37.2±35μmで正常者の102±13の約1/3であった(p<0.001)。
・8例12眼で視細胞層ONL欠損があったが、中心窩のONL欠損者はなかった。
・中心窩下の脈絡膜厚は243μmで正常であった。
・自発蛍光異常のあった17眼では、11眼で低自発蛍光部位一致してONLが欠損しており、5眼でONLが薄くなっていた。
・AZOORでは脈絡膜は正常であるが、RPEが関与する眼底自発蛍光の異常を示し、異常な網膜内層の層状構造がみられる

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