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Retina

2011
31巻

強膜内陥術後のステロイド内服の効果

Retina 31巻(1号)2011

Influence of systemic steroids on subretinal fluid after scleral buckle surgery for macula-off retinal detachment.
Wu JS et al(Taiwan)
Retina 31(1): 99-104, 2011
・60名(年齢13-73歳:平均41.5歳)の黄斑部が剥がれた網膜剥離に対する初回の強膜内陥手術後の網膜下液の消失や視機能に対するステロイド内服の効果について検討した。
・術後3日間ステロイド内服治療を行ったGroup1と、しなかったGroup2で検討。
・G1は、0.5mg/体重Kgのプレドニゾロンを内服したGroup1Aと、1mg/体重KgのGroup1Bに分けた。
・術後1W, 2W, その後1カ月間隔で1年間経過観察。
・SRFの持続期間は、G1は218.1±122.1日、G2は286.5±141.0日(p=0.039)で有意差あり。
・1年後のBCVA(logMAR)は、G1は0.27±0.28、G2は0.29±0.31(p=0.709)で有意差なし。
・BCVA(logMAR)の改善は、G1は1.38±1.05、G2は0.74±0.78(p=0.026)で有意差あり。
・G1AとG1Bとは有意差がなかった。
・術後のステロイド内服はSRFの吸収や、BCVAの改善にも有効であった。

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