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Retina

2012
32巻

視力良好な滲出性ARMDに対するIVB治療

Retina 32巻(9号)2012

Intravitreal bevacizumab treatment for exudative age-related macular degeneration with good visual acuity
Ruth Axer-siegel et al (Tel Aviv, Israel)
RETINA 32: 1811-1820, 2012
・視力良好な滲出性ARMD患者の視力と解剖学的結果におけるIVBの効果を検討する。
・6か月以上経過観察した視力0.5以上の新しく診断された滲出性ARMD患者130名150眼に6週毎にIVBを3回施行し、液体又は出血が残れば追加した。
・平均IVB回数11.3±6.2回。最終的に視力が不変又は改善は106眼(70.7%)。術前と最終の平均視力変化は、0.22±0.1から0.22±0.2、CMT(中心黄斑厚)は267±75㎛から226±75㎛(P=0.14)。最も高頻度の合併症(18眼、12%)は角膜上皮欠損であった。
・視力良好な新しく診断された滲出性ARMDのIVB治療は、視力は不変又は改善し、安全に施行できた。最初の視力は気にせずに早めに治療を行なうべきと思われる。結果的に視力低下した症例は治療が3年以上の長期にわたるもので、継続するCNVの活動性によるダメージが大きいことと、色素上皮・網膜の損傷が進行したことによると思われた。(YM)

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