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Retina

2013
33巻

眼球細胞の生存能力と代謝へのアフリベルセプトの効果

Retina 33巻(5号)2013

The effects of aflibercept on the viability and metabolism of ocular cells in vitro
David A. Ammar et al (University of Colorado School of Medicine, Aurora, Colorado)
RETINA 33(5): 1056-1061, 2013
抗VEGFアフリベルセプトの繊維柱帯、強膜線維芽細胞、色素上皮細胞線への効果を検討。
アフリベルセプトを様々な濃度で細胞と共に24時間インキュベートし、細胞の代謝(MTTアッセイ)と生存能力(カルセイン色素の取り込み)で測定した結果、硝子体注射後に起こりうる濃度(最高1㎎/㎖)では、ラニビズマブと共に無害であると証明された。アフリベルセプト1㎎/㎖で、hTMC(線維柱帯細胞)、hFibro(強膜線維芽細胞)、ARPE-19(網膜色素上皮細胞線)の代謝活性は各84.3±10.2%、102.7±4.3%、104.6±12.6%、細胞生存能力は各100.1±1.7%、102.4±2.4%、99.3±3.9%であった。ベバシズマブでは、色素上皮、脈絡膜内皮細胞、繊維芽細胞、線維柱帯細胞には悪影響を及ぼす結果が出ているが、アフリベルセプトとラニビズマブは問題無く安全に使用できると思われる。(YM)

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