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Retina

2014
34巻

硝子体術後眼では開放隅角緑内障が起こりやすい

Retina 34巻(8号)2014

Prevalence of open angle glaucoma in vitrectomized eyes a cross-sectional study
Andrea Govetto, MD et al. (Ourense university hospital, Spain)
RETINA 34(8): 1623-1629, 2014
・硝子体手術後と手術されていない場合でのOAGの起こりやすさと、硝子体手術終了時に有水晶体であった場合と偽、又は無水晶体眼での起こりやすさを比較するために、OAGの診断の既往が無く、pars plana vitrectomy(PPV)を受けた患者472名中検査に来院した182名に、眼圧、隅角、視神経、OCTによる乳頭解析を施行したところ156名312眼で硝子体術後眼15(8.9%)と手術されていない3(2%)にOAGと診断した(P=0.02)。
・手術時の水晶体の有無には有意差は無かった。これにより、硝子体術後眼にOAGの危険が高いという仮説は支持される。
・理由として術中に増加した酸素濃度と産生フリーラジカルが前房に到達し、線維柱帯の損傷からOAGを引き起こすのではないか。活性酸素からのクリスタリンレンズの保護機能により、OAG進行の危険は有水晶体眼ではより低いと仮定できる。
・しかしながらPPVはERMやmacular holeに多く施行され、これらの疾患では視野検査の異常をきたしやすい等議論の余地がある。(YM)

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