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Retina

2014
34巻

硝子体手術眼の開放隅角緑内障の割合

Retina 34巻(8号)2014

Prevalence of open angle glaucoma in vitrectomized eyes
A Cross-sectional study
Andrea Govetto et al (Spain)
Retina 34(8): 1623-1629, 2014
・2006.1月~2011.12までに、術前に緑内障既往歴がなく、硝子体手術をした患者に電話連絡し、調査に協力してくれた169眼と、硝子体手術をしていない143眼の合計312眼を比較
・平均術後期間は3.42年 硝子体術後なので、視野ではなくOCTでGONの有無を評価
・硝子体手術歴 あり 15/169眼(8.9%)、 なし 3/143眼(2%)で調査時に緑内障(性視神経異常)を認めた 有意差あり
・白内障手術既往の有無では有意差はなかった(緑内障となった症例数が少ないためか)
・RNFL厚: Vit眼 88.35μm vs  non-Vit眼 99.27μm 有意差あり
 緑内障となった15眼ではVit眼 71.07μm に対して反対眼は89.96μm 有意差あり
 ISNT ruleは守られていなかった
・複数回のVitではOAGの発症率は7倍高かった 複数回手術眼を抜いた解析でも有意にVit眼でのOAG発症が高かった
・参加ストレスによる前房隅角の障害によるメカニズムの他に、網膜ガングリオン細胞の障害の可能性もあるのではないか(MM)

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