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Retina

2014
34巻

黄斑円孔に対する内境界膜翻転法

Retina 34巻(12号)2014

Foveal microstructure in macular holes surgically closed by inverted internal limiting membrane flap technique.
Hayashi H et al(大津日赤)
Retina 34(12): 2444-2450, 2014
・黄斑円孔閉鎖に内境界膜flap翻転法を使った19例20眼について検討した。
・7眼は円孔径が500μm以上、7眼では眼軸長が26.5mmを越え、6眼では黄斑円孔網膜剥離眼である。
・術後6か月目のOCTで、内節と外節接合部が回復しているものは大径MHでは3/7(43%)、長眼軸眼では2/7(29%)、RD眼では1/6(17%)であり、外境界膜が回復しているものは、大径MHでは4/7(57%)、長眼軸眼では3/7(43%)、RD眼では1/6(17%)であった。
・この翻転法は大径MHや長眼軸眼では有用な方法であるが、RD眼ではあまり効果がなかった。
・RDを伴うMH眼では中心窩の光受容層が破壊されており、MHが閉鎖し、RDが回復しても光受容層は回復しないのであろう(図)(TY)

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