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Retina

2015
35巻

アバスチン硝子体注射後の乳汁内の濃度

Retina 35巻(8号)2015

Bevacizumab Levels in Breast Milk after Long-term Intravitreal Injections
McFarland TJ, Stout JT, et al. (US-MN)
RETINA 35(8)1670-1673, 2015
【目的】授乳婦の乳汁からbevacizumabが検出されるかを明らかにする
【対象と方法】脈絡膜新生血管に対しbevacizumab硝子体注射を毎月受けている二人の女性より乳汁サンプルを収集。ELISA法とウエスタンブロットにて乳汁サンプル中のbevacizumabを分析。
【結果】ELISA法(検出閾値3ng/mL)ではすべての乳汁サンプルからbevacizumabが検出されなかった。
・注射1.5時間後と7時間後に採取したサンプル、およびランダムに抽出した二つのサンプルをウエスタンブロットにて分析するもbevacizumabのバンドは出現しなかった。
【結論】感度の高い分析法を用いてもbevacizumabが検出されなかった。この事実より硝子体注射では乳汁中にはbevacizumabが検知できないレベルであることを示す。
*被験者は二人とも妊娠中はbevacizumab硝子体注射を中断している(MK)

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