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Retina

2015
35巻

輪状締結術後の緑内障の長期リスク

Retina 35巻(6号)2015

LONG-TERM RISK OF GLAUCOMA AFTER ENCIRCUNG SCLERAL BUCKLE
USHA R. PINNINTI, et al. (Texas, U.S.)
RETINA 35(6): 1084-1086,2015
目的:長期間の輪状締結で緑内障が増えるか、バンドをゆるめることにより緑内障のリスクが減るかを調査した。
対象と方法:68人(男性43人、女性25人、白人62人)少なくとも10年以上経過観察できた症例。
平均経過観察期間21年。術眼と僚眼を比較検討した。
バックルを緩めるのは、若い人で、硝子体の牽引なく、硝子体クリアー、僚眼が異常なしか小さい変性のみの人に限った。
結果:緑内障 13%(9人)、緑内障疑い 22%(15人)
2.9%が術眼のみ緑内障、8.8%が僚眼のみ緑内障、1.3%が両眼緑内障だった。
緑内障点眼使用 術眼のみ2人、僚眼のみ6人、両眼2人。
緑内障手術 術眼にレクトミー 1眼、僚眼にSLT 1眼。
68人中27眼(39.7%)がバックルを緩めた。その内10人が術眼のみ緑内障または緑内障疑いだった。
結論:輪状締結術後、数ヶ月から数年で視野異常を認める進行性の緑内障を発症するとの報告がある。
それは、脈絡膜血流の減少や耳側動脈血流量の減少、脈絡膜と網膜の血流速度の低下のためと言われているが、数週間で血流も速度も回復するとの報告もある。
結果として、輪状締結術後に緑内障は増えなかった。(CH)

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