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Retina

2018
38巻

高血圧治療薬エプレレノンの中心性網脈絡膜症に対する効果

Retina 38巻(5号)2018

A randomized double-blind placebo-control pilot study of eplerenone for the treatment of central serous chorioretinopathy.
Rahimy E et al(CA USA)
Retina 38(5): 962-969, 2018
・選択的アルドステロン受容体拮抗作用を持つスピロラクトン系高血圧治療薬エプレレノン(商品名セララ)を中心性網脈絡膜症の治療に使用した結果を報告する。
・25mgを1週間、その後、50mgを8週間使用した。
・10例15眼をeplerenone(E)群、5例6眼をCtrl群とした。
・9週間の治療後、E群のlogMARは0.394(小数点20/50)から0.330(20/43)に上昇(p=0.04)
・Ctrl群では0.313(20/41)から0.342(20/44)で有意差はなかった(p=0.21)。
・OCT上での網膜下液の最大の高さはE群では139.3μmから51.8(p=0.02)、傍中心窩では121.4から29.4(p=0.01)、中心部の平均では366.2から283.7(p=0.02)と改善。
・Ctrl群では、最大は135.9から172.3(p=0.32)と悪化、傍中心窩は92.1から134.0、中心部の平均は345.0から380.0と悪化した。(TY)

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