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Retina

2020
40巻

硝子体内注入時のマスク装着方法について

Retina 40巻(9号)2020

Patients wearing face masks during intravitreal injections may be at a high risk of endophthalmitis.
Hadayer A et al(Israel)
Retina 40(9): 1651-1656, 2020
・硝子体内注入時のフェイスマスクの安全性を検討した。マスクは3種類使用。
・1)4本の紐のついたsurgical mask、2)耳掛けゴムのついたsurgical fask、3)結核専用の2200 N95マスクである。
・10名の正常者で通常呼吸時、会話時、深呼吸時の空気の漏れを2種類のthermal camera(FLIRとOPGAL)で合計90回計測した。
・マスクの上端からの空気の噴出は全体で81%(73/90)、FLIRカメラでは71%(32/45)、OPGALカメラでは91%(41/45)でみられた。
・空気の噴出は全てのタイプのマスクでみられた。
・このことから硝子体注入時のマスクは眼内炎のリスクを高めると考えられる。
・マスクの上端をテープで止めるとか、処置眼の周囲をドレープで覆うとかの処置が有効と考えた。(TY)

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