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Retina

2020
40巻

近視性CNVでは線維化後も血流は残る

Retina 40巻(2号)2020

OPTICAL COHERENCE TOMOGRAPHY ANGIOGRAPHY FEATURES OF SUBRETINAL FIBROSIS AFTER MYOPIC NEOVASCULARIZATION,
Milani, Paolo MD*; Pellegrini, Marco MD et al
Retina 40(2): 249-256, 2020
【目的】
近視性脈絡膜新生血管(mCNV)における、自然進行または抗VEGF治療後の網膜下線維症の光干渉断層計血管造影(OCTA)の特徴を説明
【方法】
全眼にフルオレセイン血管造影、SD-OCT、OCTA、en face OCTを含むMultimodal画像検査を行い、レトロスペクティブに評価
【結果】
25眼、平均年齢56.4±14.9歳
網膜下線維症は、評価前に平均30(範囲6-116)か月で診断
OCTAでは異常な血管網が20/25(80%)眼で観察され、典型的には網膜外側(18/20、90%)またはchoriocapillaris(14/20、70%)の区分に位置。高頻度の形状は、”丸い絡み “と “先細りの絡み “であった。
En face OCTでは、網膜下線維症は24/25(96%)の眼に認められ、最も多いのは外側網膜(21/25、84%)とchoriocapillaris(18/25、72%)で、主な特徴は白色高反射(20/21、95%)と暗色低反射(17/18、94%)であった
En face OCTで網膜下線維症を示す所見では、61%の症例で同じ層にOCTAでも異常血管網が認められ、正の相関があった(P = 0.005)。
【結論】
近視的CNVに続発した網膜下線維症は、OCTAで評価された持続的な異常な血管網の中に血流を含むことが多い(MK)

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