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Retina

2020
40巻

大き目のMHに対する新しいILMフラップの扱い方

Retina 40巻(3号)2020

THE TEXAS TACO TECHNIQUE FOR INTERNAL LIMITING MEMBRANE FLAP IN LARGE FULL-THICKNESS MACULAR HOLES, 
Major, James C. Jr; Lampen, Shaun I. R. et al
Retina 40(3) : 552-556, 2020
【目的】
大きな全層黄斑円孔(FTMH)の閉鎖において、追加の外科的アジュバントを必要としない外科的内境界膜(ILM)フラップ術の有効性を評価
【方法】
“Texas Taco “法で修復された400μmを超える大型FTMHを有する患者(n = 8)の電子カルテをレトロスペクティブにレビュー
【結果】
手術患者の平均年齢63.8±19.2歳(19~80歳)
Phakicが5例(62.5%)、pseudophakicが3例(37.5%)
平均追跡期間は9.1±4.7(1.5-14.5)ヶ月
最短幅と最大幅の平均MH径はそれぞれ529±101(404-661)、1,189±290(829-1,656)μm
最良矯正視力の平均(LogMAR)は、術前1.3±0.23(Snellen視力で約20/400)、術後0.66±0.40(Snellen視力で約20/100)であった(P < 0.001)
すべてのFTMHは術後すべての受診時で閉鎖されたままであった
【結論】
Texas Taco法は、大きなFTMHの困難な症例において、追加の外科的アジュバントを必要とせずに解剖学的および機能的な改善をもたらした
FTMHを有するすべての患者は、ILMフラップ手術法の新規適用による介入後、視力の改善と完全な円孔閉鎖を経験した。(MK)

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