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Retina

2022
42巻

小さな黄斑円孔に対してはILM剥離と反転手術とどちらが良いか

Retina 42巻(12号)2022

Conventional internal limiting membrane peeling versus inverted flap for small-to-medium idiopathic macular hole. A randomized trial.
Vetre L et al(Italy)
Retina 42(12): 2251-2257, 2022
・円孔径が400μm以内の小~中の大きさの特発性黄斑円孔に対して、通常のILM剥離を行った25例とILM反転を行った25例との比較を12か月後に行った。
・指標は、MP1 microperimetry での黄斑感度(MS)、最高視力、円孔閉鎖率、OCT上の中心窩形状や外境界膜、ellipsoid zoneの形状である。
・黄斑感度MSは旧来のILM剥離群が16.6±2.3dB、ILM反転群が14.9±2.9dBで、ILM剥離群が有意に良かった(p=0.026)。
・矯正最高視力は通常のILM剥離群がlogMARで0.19±0.14(Snellenで20/31)、ILM反転群で0.22±0.11(Snellenで20/33)で有意差なく、OCT上でも差はみられなかった。
・以上から、小~中の大きさの特発性黄斑円孔では、通常のILM剥離を行った方がILM反転を行うよりも良い結果が得られると考えられた(TY)

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