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Retina

2024
44巻

小児のGunn dotsについて

Retina 44巻(11号)2024

Gunn dots in children aged 11-12 years from the general community sample Copenhagen child cohort 2000 Study.
Boberg-Ans LC et al(Norway)
Retina 44(11): 1961-1965, 2024
・Gunn dotsは、Ludwig Gunnが最初に報告した健康な若い人の視神経乳頭周辺にみられる網膜神経線維層に存在する小さな白色の点状病変で、無症候性で、臨床的な意義は少ない。
・11~12歳の健康な子ども761名の赤外線フリー写真を視神経乳頭を中心にして撮影し、直径6mm内のGunnドットを数えた。
・Gunnドットは761名中716名(94%)で観察された。
・ドットの大半は視神経乳頭の上下方向、中心から3mm以内にあり、1眼に約66個(0~574個)だった。
・特に、視神経乳頭の上側側頭部および下側側頭部の縁付近に位置する網膜神経線維層RNFLが最も厚い領域に多く見られ、光の入射角により、その見え方が変化する。
・楕円形または多角形をしており、直径が10~15µmである(網膜動脈径100~120µm、網膜静脈径120~150µm)
・単独で存在したり、やや規則的に集まっていることもある。
・最も近い点との距離は30~100µm離れている。
・ガンドットは、網膜の内境界膜近くに存在するミュラー細胞の基部で光が反射することによって生成されると考えられている。(TY)

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