The fellow eye in retinal detachment: findings from the Scottish Retinal Detachment Study.
Mitry D et al(UK)
Brit J Ophthalmol 96(1): 110-3, 2012
・Scottish Retinal Detachment Studyとして、2年間のScotland全体の初発の裂孔原性網膜剥離RRDの全例1202例と、1130眼(94%)の他眼の臨床所見を調べた疫学調査である。
・8.4%(95/1130)の他眼に網膜全層裂孔があり、格子様変性は14.5%(164/1130)にみられた。
・13%(148/1130)の他眼の最良視力は6/18以下であり、その原因の2位は以前に存在したRRDであった。
・7.3%(88/1202)は両眼にRRDがあり、そのうちの約60%は黄斑部が剥離する前に見つかっていた。
・両眼のRRDと片眼のRRDとの比較では、黄斑部ON率は、62.8%:40.2%、偽水晶体眼率は、40.0%:20.1%であった。
Diabetes: a risk factor for glaucoma?
Primus S et al(IN USA)
Brit J Ophthalmol 95(12): 1621-2, 2011
・2020年には全米で、緑内障患者は330万人、糖尿病患者は720万人に達し、DMのうち、45%近くが網膜症を発症すると推計されている。
・球後や網膜微小循環の異常は糖尿病と緑内障の両者にみられる。
・一酸化窒素(NO)とエンドセリン-1(ET-1)の影響が考えられている。
・NOは血管平滑筋拡張を来たす。低NOは血管収縮を来たすが、異常に高いNOは網膜神経毒となる。
・DMでの高血糖はNO産生を抑制するとともに血管平滑筋細胞のNOに対する感受性を低下させ、血管収縮を来たす。
・OAG患者はNOの血中濃度が異常であるとの報告もある。
・また、内皮のNO生成酵素のいくつかの遺伝子多型は緑内障発症のリスクを上昇させることに関連し、緑内障病態におけるNOの機構的な重要性を示している。
・NOと反対に血管収縮を来たすET-1は、緑内障患者の前房水中に高濃度であることが分かっている。
・NOとET-1の緑内障とDMにおける役割は両疾患の血管機能不全における潜在的な機構である可能性がある。
Analysis of spectral-domain optical coherence tomography measurements in amblyopia: a pilot study.
Park KA et al(Korea)
Brit J Ophthalmol 95(12): 1700-6, 2011
・20名の片眼弱視の黄斑部の水平、垂直断をとり、網膜厚を測定した。
・中心窩、黄斑部内部(上下鼻耳側の490と500μmの平均値)、黄斑部外部(上下鼻耳側の1490と1500μmの平均値)を測定し、健眼の同部位と比較した。
・弱視眼では神経節細胞層+内網状層が、鼻耳側では黄斑部内外部とも、上下側では黄斑部外部で、有意に薄かった。
・網膜の他の層(神経線維層、内顆粒層、外網状層、外顆粒層)でも、いくつかの網膜部位で有意差があった。
・この仕事では、両眼の屈折度差が1.5D未満の症例を集めたためか、黄斑部厚には弱視眼と健眼とには有意差は見られなかった。
The effect of head tilt on the measurements of retinal nerve fibre layer and macular thickness by spectral-domain optical coherence tomography.
Hwang YH et al(Korea)
Brit J Ophthalmol 95(11): 1547-51, 2011
・30名の若い健常者の右眼で、OCTを用いてRNFLと黄斑厚を測定した。
・測定は頭をまっすぐにした時と、頭を右傾斜ならびに左に傾斜させて行った(測定時には視神経乳頭の回転は平均で8度から9度)。
・RNFLは上方50度、下方200度当たりが一番厚いが、頭傾斜によって測定値がずれるため、結果の評価に注意が必要である。
Adjunctive use of intravitreal dexzmethasone in presumed bacterial endophthalmitis: a randomised trial.
Albrecht E et al(South Africa)
Brit J Ophthalmol 95(10): 1385-8, 2011
・細菌性眼内炎に対し、硝子体内dexamethason注射の追加治療が有効かどうかを検討した。
・対象は白内障術後眼内炎(32例)、瀘過泡関連眼内炎(13例)、その他の眼内炎(17例)で、硝子体内へceftazidime (2.225mg/0.1ml)、vancomycin (1mg/0.1ml)と、dexamethason (0.4mg/0.1ml:30例)あるいはプラセボー注射(32例)を行った。
・この注射は、必要があれば48時間後に再投与した。
・真菌などの非細菌性眼内炎が疑われた場合や、硝子体手術を行った場合は対象としていない。
・Snellen視力の改善はdexamethason群で2.79ライン、プラセボー群で1.8ラインであり、有意差はなかった。
・原因疾患群で分けた場合、白内障術後眼内炎では、dexamethason群は4.1ラインで、プラセボー群は2.7ラインより有意に良くなっており(p=0.33)、3ヶ月後の視力0.33以上の率はdexamethadon群が65%、プラセボー群が36%であった。
・Dexamethason投与による副作用もなかった事から、白内障術後眼内炎にはdexamathason硝子体内投与が安全で有効な方法と考えた。
Keratopigmentation (corneal tattooing) for the management of visual disabilities of the eye related to iris defects.
Alio JL et al(Spain)
Brit J Ophthalmol 95(10): 1397-401, 2011
・虹彩欠損による重篤な視機能障害に対して角膜に小さな鉱物色素を注入し、その機能的、美容的な結果について検討した。
・Femtosecondレーザーや、角膜実質内や表面に色素注入のできる自動化された装置を用いた。
・11眼に行ったが、全例で有意に視機能が改善し、8例では自覚症状が消失した。
・外傷性無虹彩症の1例で3ヶ月後にもグレアがあったため再手術を行い、瞳孔径を4mmまで小さくした。
・使用した鉱物色素はSalvador Cordoba SL, Spainのものである。
・目標瞳孔径は他眼の薄明視の瞳孔径とした。
・放射線状に角膜厚の40-50%に切開を入れ、そこから層状にKTP corneal spiral dissector(Epsilon, USA)を用いて切開を入れ、27G針で色合わせをした色素を注入した。
・Femtosecondを用いた場合は、表面から250μmに層状切開を行った。
・自動極小穿孔装置を用いた場合は、表層から120μmまで穴をあけて色素を注入した。
Anatomical utility of ultrasound biomicroscopy in the lacrimal drainage system.
Al-Faky YH(Saudi Arabia)
Brit J Ophthalmol 95(10): 1446-50, 2011
・UBMを用いて正常者や様々な疾患につき、涙液通水路(LDS)の検査を行った。
・水泳のゴーグルの前面を外して、UBM検査用の水溜とした。
・年齢14歳から54歳(31.2±14.1)の12名の正常者の両側のLDSを検査した所、涙嚢(RS)の長径は検査できる上限(15mm)より常に長く、幅は1.87-3.36mm(2.56±0.43)であり、水平断面積は5.74±2.61mm2であり、涙小管の直径は0.52-0.88mmであった。
・以下のLDS疾患:慢性涙嚢炎、涙嚢瘻、嚢胞、涙小管閉塞などでも検索した。
Early diabetic changes in the nerve fibre layer at the macula detected by spectral domain optical coherence tomography.
Park HYL et al(Korea)
Brit J Ophthalmol 95(9): 1223-8, 2011
・DM網膜症のない37名の糖尿病患者(NDR)、様々な重症度のDM網膜症を持つ89名の患者(DR)と40名の正常者において、Cirrus HD-OCTで視神経乳頭周囲のNFL厚みと同様の方法での黄斑部のNFL厚みを測定した。
・視神経乳頭周囲のNFL厚みは重症度に応じて薄くなっていた。
・平均NFL厚みは、正常者118.5±11.1:NDR 119.2±13.6:軽症NPDR 100.1±14.2:中等度NPDR 96.3±19.4:重症NPDR 92.1±13.0μm(ANOVA p=0.031)。
・黄斑部のNFL厚みも重症度に応じて薄くなっていたが、有意差のみられたのは、上方の黄斑部NFL厚みで、正常者49.9±8.4:NDR 39.1±8.2:軽症NPDR 38.2±7.7:中等度NPDR 37.7±8.2:重症NPDR 33.4±6.9μmであった(ANOVA p=0.032)。
・この黄斑部上方網膜のNFL厚みは、殊に正常者とNDRとの間の差が大きかった。
・このことから、視神経乳頭周囲のNFL厚みを測定する方法を黄斑部に応用し、黄斑部上方のNFL厚みを測定すれば、糖尿病者の最も早期の網膜症の変化をとらえる事に有効であろう。
Four cases of bilateral acute retinal necrosis with a long interval after the initial onset.
Okunuki Y et al(東京医大)
Brit J Ophthalmol 95(9): 1251-4, 2011
・急性網膜壊死(ARN)は7割以上が片眼性であるが、最初の発症から3年以上の長期間を経てから他眼に急性網膜壊死(ARN)を発症した4例を報告した。
・4例の両眼間の発症期間は、12年3ヶ月、9年7ヶ月、8年7ヶ月、3年6ヶ月である。
・第4例目の患者では、3年6ヶ月後に後から発症した第2眼に17年6ヶ月後に炎症の再燃があった。
・この4例では両眼に同じウイルスが検出されている(varicella-zoster virusか、herpes simplex visus)。
・また最終視力は全例で後から発症した眼の方が良かった。
・初発眼:LS(-),LS(-),20cmHM,LS(+)、後発眼:18/20,20/20,20/20,12/20。
Aqueous humour penetration of moxifloxacin and gatifloxacin eye drops in different dosing regimens before phacoemulsification surgery.
Gungor SG et al(Turkey)
Brit J Ophthalmol 95(9): 1272-5, 2011
・0.5%ベガモックス点眼(B点)と0.3%ガチフロ点眼(G点)の眼内移行を調べた。
・いずれかの点眼薬を手術2日前から1日4回点眼し、各群を手術1時間前から30分おき2回点眼群(subgroup1)と10分おき4回点眼群(subgroup2)に分けた。
・手術開始時に0.1ml前房水採取して濃度測定を行った。
・subgroup1ではB点:0.72±0.40、G点:0.47±0.29μg/ml、subgroup2ではB点:1.95±1.05、G点:0.77±0.52μg/mlで、いずれの点眼でもsubgroup間では有意差があった(p=0.006 p=0.000)。
・またB点はG点よりも、いずれの群でも有意に前房内濃度が高かった(p=0.000 p=0.036)。
Development and distribution of refractive error in children with Down’s syndrome.
Al-Bagdady et al(UK)
Brit J Ophthalmol 95(8): 1091-7, 2011
・Down症候群(DS)で正視化の過程が不活化されているかどうかについて、幼児あるいは10代の小児について検討した。
・屈折異常はMohindra retinoscopyを用いて、182名の小児についての屈折度と、12名の小児については屈折度の経時変化について調べた。
・小学校入学前は半年に1度、その後は年1度測定した。全年齢で平均的には遠視であった。
・球面、円柱、軸を表示する為に、屈折異常値はベクトル成分としてM、J0、J45値を計算した。
・M:平均球面屈折値、J0:90゚と180゚のクロスシリンダー値と等価、J45:45゚と135゚のクロスシリンダー値と等価とした。
・この3つの値と1.0D以上の乱視の有無を検討した。
・M値とJ0値には年齢差はなかったが、J45値には有意な差がみられた。
・年齢とともに有意に斜乱視が増えており、10歳代では45%にみられた。
・経時変化をみた群では、球面度数に関しては有意な変化はなかった。
・この斜乱視の増加は眼瞼による機械的な誘発が疑われた。
Sustained elevation of intraocular pressure after intravitreal injections of anti-VEGF agents.
Good TJ et al(CO USA)
Brit J Ophthalmol 95(8): 1111-4, 2011
・抗VEGF製剤の何度もの硝子体内注入による眼圧上昇の頻度と、緑内障がこの現象のリスクファクターになるかどうかを検討した。
・抗VEGFの硝子体内注入を行った215眼の滲出性AMDについて、緑内障の既往がある群とない群に分け、注入頻度、注入回数と眼圧値について調査した。
・215眼中13眼(6%)に持続的な眼圧上昇があり、薬剤投与あるいはレーザー治療が必要となった。
・Bevacizumabだけを投与された群では9.9%(10/101)が、ranibizumabだけの投与群では3.1%(3/96)で、有意差があった(p=0.049)。
・緑内障のある群では33%、既往なし群では3.1%で有意差があった(p<0.001)。
・注射回数の中間値も緑内障のある群では6回(25%-75%値は5-10回)、緑内障既往なし群では9.5回(25%-75%値は6-13.7回)で有意差があった(p=0.031)。
・抗VEGF薬の硝子体内注射で持続的な眼圧上昇例は有意に発生しうることであり、事に緑内障既往者で多いことが分かった。
Warfarin in vitreoretinal surgery: a case controlled series.
Chandra A et al(UK)
Brit J Ophthalmol 95(7): 976-8, 2011
・硝子体手術患者の2%を占めていた60名のワーファリン治療中の患者(中間値72.5歳)について60名のコントロール眼と比較検討した。
・経過観察期間は0.88年で、INR値は0.94~4.6(中間値2.3)であった。
・コントロール群では2名の上脈絡膜出血があったが、ワーファリン群では0名であった。
・裂孔原性網膜剥離では、ワーファリン群では12名が硝子体出血を伴っていたが、コントロール群では4例だけであった(p=0.04)。
・online surveyを行ったところ、47回答(81%)が、INR値に則って、硝子体手術前にワーファリンを中断することを求めていた。
・ワーファリン内服者で特に合併症が多くなることはなかった。
Central macular thickness is correlated with gestational age at birth in prematurely born children.
Akerblom H et al(Sweden)
Brit J Ophthalmol 95(6): 799-803, 2011
・未熟児で誕生した5歳から16歳の65名の黄斑部の厚みをOCT3を用いて調べ、満産の55名と比較した。
・黄斑厚みは、ETDRS黄斑部に則った9部位(A1-A9)、中心窩最薄部、全黄斑容積で求めた。
・中心黄斑厚(A1)は満産児に比較して未熟児では有意に厚かった(204±19:226±24μm)が、黄斑厚と視力あるいは屈折度には有意差がなかった。
・未熟児網膜症ROPの重症度、有無に応じて、中心網膜厚A1は厚くなっていた(重症ROP:251、中度ROP:229、ROPなし:219、満産児:204μm)。
・中心窩最薄部でも同様であった(重症ROP:231、中度ROP:203、ROPなし:187、満産児:166μm)。
・多変量解析では生下時の在胎期間が黄斑厚の唯一のリスクファクターであった。
Change in optic nerve head topography in healthy volunteers: an 11-year follow-up.
Harju M et al(Finland)
Brit J Ophthalmol 95(6): 818-21, 2011
・36名の正常者の片眼をHeidelberg Retina Tomograph Ⅰ(HRT-Ⅰ)で11年間(7-13年間)経過観察した。
・全例で視野正常、緑内障性変化なく、NFLDなく、眼圧は22mmHg未満で、経過観察中も同様であった。
・HRTパラメータの優位な変化は、陥凹面積(0.372→0.394mm2、p=0.013)、Cup/Disc面積比(0.208→0.213、p=0.015)、リム面積(1.390→1.401mm2、p=0.015)、陥凹深さ(0.207→0.218mm、p=0.006)、陥凹の3次元的な全体形状(-0.206→-0.149、p<0.001)などがみられ、HRTで視神経乳頭の経時的変化の検出が可能であった。
Continuous intraocular pressure monitoring with a wireless ocular telemetry sensor: initial clinical experience in patients with open angle glaucoma.
Mansouri K et al(Switzerland)
Brit J Ophthalmol 95(5): 627-9, 2011
・連続して眼圧測定が可能な新しいwireless測定器Ocular Telemetry sensor(OTS)を開発し(Sensimed AG, Switzerland)、15名のPOAG患者の眼圧を測定した。
・OTSは眼圧変動によってもたらされる角膜形状変化を電気的に測定する小さなシステムを組み込んだディスポのシリコンコンタクトレンズである。
・OTSに組み込んだセンサーは直径11.5mmで、強角膜縁辺りに位置しており、中央部で600μm、周辺部で250μm厚である。
・CLのベースカーブは9.0, 8.7, 8.4の3種類を用意した。
・測定は10分おきに60秒間測定した。
・15名中13名(87%)で24時間眼圧測定が可能であった。
・1名はCLがはめられず、もう1名はモニター不良のために測定できなかった。
・13名中9名で最高眼圧は夜中であった。この測定器では、日中は瞬きによる眼圧変動や眼脈波も測定できる。
Monitoring intraocular pressure for 24 h.
Liu JHK et al(CA USA)
Brit J Ophthalmol 95(5): 599-600, 2011
・我々の睡眠研究室での未治療の緑内障患者では、夜間睡眠時の仰臥位での眼圧は、日中の座位での眼圧よりも有意に高かった。
・ただ、夜間の眼圧測定は、眼圧測定の為に患者を起こすことによるartefactの可能性もある。
・睡眠中の房水流量は、覚醒中の半分であり、体位が一定であれば夜間眼圧は日中眼圧より低い筈である。
・上強膜静脈圧の上昇や体液の灌流の為、座位での眼圧より測臥位での眼圧の方が数mmHg高いことなども分かっている。
・24時間眼圧モニターの有効性がここにある
Axial elongation following prolonged near work in myopes and emmetropes.
Woodman EC et al(Australia)
Brit J Ophthalmol 95(5): 652-6, 2011
・近業が眼軸長に影響を与えるかどうかを検討した。
・20名の近視(-3.11±2.24D)と20名の正視(-0.10±0.23D)の18-33歳(平均23.4±4.0歳)。
・近視は12歳以前に発生した10名の若年発症EOMと、12歳以上で発症した10名の後発発症LOMに分け、更に、過去2年以内に-0.5D以上近視が進行した進行群8名(LOM=1名、EOM=7名)と、停止群12名(LOM=9名、EOM=3名)に分けた。
・眼軸長はIOLMasterで、近業前、5D調節仕事を30分間行った直後とその10分後に測定した。
・近業作業直後には有意に眼軸長は長くなった。
・EOMでは0.027±0.021、LOMでは0.014±0.020、正視では0.010±0.015、進行群では0.031±0.022、停止群では0.014±0.018mmであった。
・近業終了10分後には有意差はなくなっていた。
・EOMと進行群では眼軸長の増加は正視群より有意に大きかった。
Small incision corneal refractive surgery using the small incision lenticule extraction (SMILE) procedure for the correction of myopia and myopic astigmatism: results of a 6 month prospective study.
Sekundo W et al(Germany)
Brit J Ophthalmol 95(3): 335-9, 2011
・48例91眼、年齢35.3歳、術前屈折度-4.75±1.56D、乱視度-0.78±0.79Dに対し、small incision lenticule extraction (SMILE) 方法を用いた近視のfemtosecond lenticule extraction (FLEx)の可能性について検討した。
・Carl Zeiss Meditec AG VisuMax femotosecond laser systemを使用して角膜実質の微小凸レンズ片を切りだし、McPherson鑷子で小切開部から切除した。
・6ヶ月目の屈折度は-0.01±0.49D、95.6%では±1D以内、80.2%では±0.5D以内で、83.5%ではUCVAは1.0以上、Satandardised questionnaireの質問では93.3%が満足していた。
Vitreoschisis in macular diseases.
Gupta P et al(CA USA)
Brit J Ophthalmol 95(3): 376-80, 2011
・硝子体分離は黄斑円孔(MH)、黄斑パッカー(MP)で存在し、他の黄斑症では発生しない病的なメカニズムだと考えた。
・サル14眼、MPの患者の病理組織も検討し、OCT/SLOでは45眼のMH、45眼のMP、51眼の乾性AMD、53眼の非増殖性糖尿病網膜症患者と45眼のコントロール眼で検討。
・サル眼では86%に後部硝子体皮質の薄膜が見られた。
・OCT/SLOでは、硝子体分離はMHの53%、MPの42%にみられたが、NPDRでは13%、AMDでは6%、コントロール眼では7%しか見られず、有意差があった(p<0.001)。
・分離した後部硝子体皮質の再結合はMHの36%、MPの33%でみられた。
・これらの所見は硝子体分離を伴った正常とは異なったPVDが、MHやMPの病因になっている可能性を示唆する。