Rates of glaucoma medication utilization among persons with primary open-angle glaucoma, 1992 to 2002
Stein JD et al(MI USA)
Ophthalmology 115(8): 1315-9, 2008
・Medicareを受給している65歳以上のPOAG(1992-2002年、6446名)で、治療を受けている比率を検討。
・1992-2002年の平均では、POAGと診断されて薬剤あるいは手術治療を受けていない人は 27.4%であり、毎年、3%(OR=1.03 95%CI=1.02-1.05)づつ上昇していた。
・Medicaid受給者ではPOAG治療は43%受けない傾向があった(OR=1.43 95%CI=1.20-17.0)。
・Hispanics(OR=1.29 95%CI=1.002-1.65)、Asians(OR=1.94 95%CI=1.05-3.59)、大都市在住者(OR=1.14 95%CI=1.01-1.30)が治療を受けていなかった
Intraocular pressure fluctuation. A risk factor for visual field progression at low intraocular pressures in the advanced glaucoma intervention study.
Caprioli J et al(CA USA)
Ophthalmology 115(7): 1123-9, 2008
・Advanced Glaucoma Intervention Study(AGIS)に登録された患者で、複数回の手術を受けた眼は除外した301例301眼を対象に、眼圧の変動と平均眼圧が視野の進行に影響するかどうかを検討した。
・全例、reference VF scoreが16以下、最低3年間の経過観察(平均7.2±2.2年)、最低7回の信頼値2以下の視野測定結果があり、1回だけ手術(線維柱帯切除169眼 or ALT 132眼)を受けているものとした。
・平均年齢64.6±9.7歳で、最終の経過観察期間までの、すべての眼圧測定値の標準偏差とした。
・78眼(26%)で視野の進行があった。
・平均眼圧が低い群では眼圧変動は有意に視野進行に関連していたが(p=0.002)、平均眼圧が高い群ではそうではなかった(p=0.2)。
・平均眼圧が低い群(n=100)では22%、高い群では29%で視野進行(p=0.26)
Randomized trial of early phacoemulsification versus peripheral iridotomy to prevent intraocular pressure rise after acute primary angle closure.
Lam DSC et al(China)
Ophthalmology 115(7): 1134-40, 2008
・62例62眼の急性緑内障発作眼で、無作為に水晶体超音波乳化吸引、あるいはLPIを施行。
・術後1日、1週間、1,3,6,12,18ヵ月の経過観察。
・LPI群では3,6,12,18ヶ月後に眼圧上昇(>21mmHg)のみられた眼は 16.1%, 32.3%, 41.9%, 46.7%であったが、超音波乳化吸引群では経過観察中に1眼(3.2%)、見られただけであった(P<0.0001)。
・LPI治療は眼圧上昇を有意に引き起こした(Hazard ratio HR=14.9, 95%CI=1.9-114.2, p=0.009)、殊に眼圧55mmHg以上はリスクファクターであった。
・18か月目で眼圧を21以下にするために使用した点眼薬数は、LPI群 0.90±1.14、乳化吸引群 0.03±0.18で有意(P<0.001)。
・眼圧はLPI群 15.0±3.4、乳化吸引群 12.6±1.9で優位差(p=0.009)。
・隅角開放 Shaffer分類はLPI群0.73±0.64、乳化吸引群 2.10±0.76で有意差(p<0.0001)。
Cerebrospinal fluid pressure is decreased in primary open-angle glaucoma.
Berdahl JP et al(NC USA)
Ophthalmology 115(5): 763-8, 2008
・1996-2007に腰椎穿刺を行った31,786名の中で、POAGの28名とコントロールの49名を比較した。
・POAGはQuigleyの視野分類(0-8)で、3の軽度障害以上の視野障害のあるものを選択した。
・CSF圧はコントロール群では 13.0±4.2mmHgで、POAG群では 9.2±2.9mmHgであり、33%低くなっていた(p<0.00005)。
・直線回帰分析では、C/D比は、IOP(R2=0.321 p<0.0001)、CSF圧(R2=0.155 p<0.0001)、translaminar圧差=IOP-CSF圧(R2=0.399 p<0.0001)と独立して相関があった。
・多変量解析では、C/D比が大きいほどCSF圧が低くなっていた(p<0.001)。
・CSF圧はPOAGの病態に重要な役割を果たしているだろう
・視神経は前方の眼内圧 10-21mmHgと、後方のクモ膜下腔の脳脊髄液CSF圧 5-15mmHgに暴露されており、この2つの領域を分離する組織が篩状板である
・2つの圧差で、後方圧が高くなれば視神経乳頭が腫れ、前方圧が高くなれば視神経乳頭陥凹が発生する。
Comparison of gonioscopy and anterior segment ocular coherence tomography in detecting angle closure in different quadrants of the anterior chamber angle.
Lisandro M et al(Singapore)
Ophthalmology 115(5): 769-74, 2008
・502名の眼科既往のない50歳以上の人に暗所で隅角鏡と前眼部OCT検査を行った。
・隅角鏡で後部線維柱帯が見えなければ、隅角は閉鎖していると判断し、前眼部OCTでは強膜峡前で虹彩が少しでも接触していれば隅角閉鎖と判断した。
・前眼部OCTでは、少なくとも1象限で閉塞している人は59%、隅角鏡では33%でみられた(p<0.001で有意差あり)。
・OCTと隅角鏡での隅角閉鎖は上方では 48%と29%、下方では43%と22%、鼻側では18%と14%、耳側では12%と20%であった
Season of birth, natural light, and myopia.
Mandel Y et al(Israel)
Ophthalmology 115(4): 686-92, 2008
・小児の近視に、生下時の季節と日照時間が関連しているかどうかを検討。
・イスラエルで生まれ、イスラエル軍に徴兵された16歳から22歳の若者 276,911名(男157,663、女119,248名)で、2000-2004年の5年間で調査した。
・オートレフ未散瞳下でoptometristが調べた。
・右眼の球面等価で、軽度(-0.75~-2.99D)、中等度(-3.0~-5.99D)、高度(-6.0D以上)とした
・生下時の日照時間は4段階に分けた(A=10.1~10.8、B=~12.2、C=~13.57、D=~14.23時間)。
・近視者は、軽度18.8%、中等度8.7%、高度2.4%であったが、生下時の月でみると、近視は6月7月で多く、12月1月で少なかった。
・中等度、高度近視では日照時間は有意差があった。
・高度近視では、最長のDでは、Aに比して有意に多かった(OD=1.24, 95%CI=1.16-1.33, p<0.001)CでもAに比し有意に多かった(OD=1.11 p=0.004)。
・中等度近視では、D、Cで有意差あり(OD=1.08 p<0.001とOD=1.06 p=0.002)、軽度近視では、Dで有意差あり(OD=1.03 p=0.033)。
・そのほか、高度から軽度近視まで女性(OD=1.14~1.25 P<0.001)、12歳以上の者はそれ以下に比して(OD=1.32~1.91)、父親の出身地で西洋、米国、太平洋、アジア、アフリカ地区はイスラエルよりも優位に多かった(OD=1.27~1.41 p<0.001)
Sensorineural hearing loss in pseudoexfoliation syndrome.
Yazdani S et al(Iran)
Ophthalmology 115(3): 425-9, 2008
・落屑症候群と年齢、性を一致させたコントロール群、それぞれ83例(男60例、女23例、69±8歳)で検査
・1,2,3キロヘルツ波長での聴力を検査した。
・PE群では88.4%の耳で、コントロール群では53.6%の耳で聴力が低下していた(p<0.001 OR:66.9 95%CI=3.49-11.79)。
・片方あるいは両方の聴力が落ちていたのは、PE群では78例(94.0%)、コントロール群では58例(69.9%)であった(p<0.001 OR:6.72 95%CI=2.42-18.62)。
・聴覚閾値もPE群で優位に上昇していた。緑内障の併発と聴力低下とは関連がなかった。
・落屑症侯群では多臓器に障害を起こしていることを支持する所見である
Techniques to monitor for endophthalmitis and other cataract surgery complication.
Ng JQ et al(Austraia)
Ophthalmology 115(1): 3-10, 2008
・Western Australian Data Linkage Systemの病名コードを利用して、1980-2000の間に、西オーストラリアで行われた水晶体手術 117,083例につき調査し、そのなかで術後眼内炎を発症した 210例(0.18%)につき施設別に検討した。
・4つの病院での術後眼内炎の発症は、ポアソン分布での95%予測値を上回っていた。
・頻度だけでみると、51病院のうち、2-3病院が上回っていた。
・統計処理をすると、2病院は多すぎ、1病院は予測値より少なかった。
・最高の発症頻度は約 1.2%。発症頻度が0.5%以上は総数2500例未満の7病院
Long-term results of scleral fixation of posterior chamber intraocular lenses in children.
Asadi R et al(Iran)
Ophthalmology 115(1): 67-72, 2008
・小児23人25眼に行われたIOL毛様溝固定について検討。
・1次移植が6眼(Marfan症候群)、2次移植が19眼(先天3眼、外傷16眼)。
・移植した年齢は 79±20.2(33-120)か月、術後経過観察は81.1±46.2(12-144)か月。
・13眼(52%)で一過性眼内出血、2眼(8%)で一過性脈絡膜浮腫、遅発眼内炎1眼(4%)、網膜剥離1眼(4%)、プロリン糸断裂による7-10年後のIOL偏位6眼(24%)
Intraocular pressure elevation within the first 24 hours after cataract surgery in patients with glaucoma or exfoliation syndrome.
Levkovitch-Verbin H et al(Israel)
Ophthalmology 115(1): 104-8, 2008
・正常者、コントロールの良い緑内障、落屑症候群の白内障術後4,8,24時間、1週間後に眼圧測定した。
・術後の眼圧の経過はGl, Exと正常者では有意に異なっていた(p=0.005)。
・正常(25眼)はGl(18眼)、Ex(19眼)より有意に眼圧が低かった(p<0.001)。
・予防的な0.5%チモプトール点眼群でも、正常(25眼)はGl(15眼)、Ex(20眼)より有意に低かった(p<0.001)。
・0.5%チモプトール点眼はGl群では有意に術後眼圧を下げたが(p=0.003)、Ex群(P=0.4)、正常群(p=0.5)では有意差はなかった。
・正常者で眼圧25以上はなかったが、>25, >30mmHgはGl群では55%、28%、Ex群では27%、11%でみられた。
・0.5%チモプトール点眼群では、>30mmHg以上はなく、>25以上も Gl群で14%、Ex群で5%まで減らした
Is it worth reoperating on macular holes?
Valldeperas X et al(UK)
Ophthalmology 115(1): 158-63, 2008
・532眼の全層黄斑円孔(FTMH)手術で、初回手術で閉鎖しなかった51眼と、再開した21眼で再手術の効果を検討。
・再手術では自己血小板注入とperfluoropropaneを注入し、2週間うつ伏せとした。
・再開群の全例と未閉鎖群の76%で2回目の手術で円孔は閉鎖した。
・2回目の術前視力は再開群 0.14、未閉鎖群 0.10であったが、術後の視力は再開群では0.42、未閉鎖群では0.19であった
Steroidal and nonsteroidal antiinflammatory medications can improve photoreceptor survival after laser retinal photocoagulation.
Brown J Jr et al(TX USA)
Ophthalmology 114(10): 1876-83, 2007
・20頭の赤毛猿で、メチルプレドニゾロンあるいはインドメサシンがレーザー網膜障害後の視細胞の生存を助けるかどうかを検討。
・右眼にアルゴングリーンレーザー(514.5nm, 10ms)、左眼に Nd:YAGレーザー(1064nm, 10ns)を照射し、照射後2週間、4種の治療を行い、1日後、14日後、2ヵ月後、4ヵ月後に調べ、4ヵ月後に組織検査を行った。
・4種の治療は、高用量メチルプレドニゾロン、中用量メチルプレドニゾロン、インドメサシン治療とコントロールである。
・治療部位に存在する視細胞核の数をその周囲の視細胞核の数と比較した。
・アルゴンレーザー治療では、高用量ステロイド群とインドメサシンン群ではコントロール群に比較して有意に生存率が高かった(p=0.004)
・Nd:YAGレーザー群では、出血部ではインドメサシン群がコントロール群より有意に生存率が高く(p=0.003)、非出血部では中用量ステロイド群が有意に生存率が高かった(p=0.004)
Periocular triamcinolone and photodynamic therapy for subfoveal choroidal neovascularization in age-related macular degeneration.
NAPP Trial Research Group(USA)
Ophthalmology 114(9): 1713-21, 2007
・AMDに対し、PDT直前にテノン嚢下トリアムシノロン注入を行った33例と、PDTだけの30例の治療効果を比較した。
・対象は視力 20/20-20/320で、過去に2回以上のPDT治療を受けていない者。
・1、3、6ヶ月後に最良視力、眼圧、FAG、眼底写真を撮影し、3ヵ月後にFAGで漏出があるかどうかで評価した。
・3ヵ月後の漏出のあったものは注入群では94%、PDTだけ群では90%で有意差はなかった(p=0.66)。
・3ヵ月後の視力は注入群 20/100、PDTだけ群 20/125で、治療前より 1.5 lineと0.9 line視力低下しており、両群間に有意差はなかった(P=0.50)。
・21mmHg以上の眼圧上昇は注入群7例(21%)、PDTだけ群1例(3%)で有意差があった(p<0.05)。
・眼瞼下垂は注入群の1例(3%)で発症した。
・以前に発表された論文と違い、この報告では、3ヵ月後のFAG漏出で見た場合には両群間では有意差はなかった。
Features of the multifocal electroretinogram may predict the rate of myopia progression in children.
Luu CD et al(Singapore)
Ophthalmology 114(8): 1433-8, 2007
・小児の近視の進行具合を multifocal Electroretinogram(mfERG)で検討した。
・81人の9歳から11歳の児童にサイプレ屈折検査、mfERGや眼軸長などを2002年に行い、2年後に再検した。
・81眼の内、12眼は1Dを超える近視進行があり、44眼は中等度の進行(0.25Dを超え1D以下)、25眼は軽度進行あるいは進行なし(0.25D以下)。
・高度進行群では中心5度以内のmfERGのP1振幅が中度進行群あるいは軽度進行群に比して有意に小さかった(p=0.023, p=0.030)。
・ 中心5度以内の他のmfERGパラメータ、あるいはその外のmfERGパラメータはいずれも優位差はなかった。
Intravitreal bevacizumab for treatment of uveitic macular edema.
Coma MC et al(MA USA)
Ophthalmology 114(8): 1574-9, 2007
・様々なブドウ膜炎に続発した、治療に抵抗する嚢胞様黄斑浮腫13例に対し、硝子体内bevacizumab 2.5mgを片眼に投与し、その後の12週間の短期安全性と効果について検討。
・6眼(46%)では黄斑厚み減少、5眼(38%)では視力の2ライン上昇。
・黄斑厚みは有意に減少したが(p<0.02)、視力の有意な上昇はなかった(p>0.05)。
・今後の更なる検討が必要
Evaluation of Medicare costs of endophtalmitis among patients after catract surgery.
Schmier JK et al(USA)
Ophthalmology 114(6): 1094-9, 2007
・1997-2001年の Medicareの受給者ファイルから白内障術後の眼内炎発症例について調査。
・139,558例は術後眼内炎を未発症で、417例が発症した。発症率は417/139,975=0.30%
・費用の平均は発症者で $20,590、コントロールで $8,012、支払額の平均は発症者で$5,798、コントロールで $2,334であった。
Effect of laser trabeculoplasty on nocturnal intraocular pressure in medically treated glaucoma patients.
Lee AC et al(CA USA)
Ophthalmology 114(4): 666-70, 2007
・点眼治療中の18例28眼のPOAGで、LTPが24時間眼圧IOPに及ぼす影響について検討した。
・LTP術前とLTP治療の45日から80日後の24時間IOPを測定した。
・覚醒中の16時間は座位と仰臥位の両方のIOP、夜間睡眠中の8時間は仰臥位のIOPを血圧、心拍数と一緒に2時間おきにPneumatonometer (Model 30 Classic)で測定した。
・覚醒中の眼圧は座位でも仰臥位でも、術前とLTP後の眼圧に有意差はなかったが、夜間の仰臥位での眼圧はLTP後に有意に低下していた。
・24時間のhabitual IOP(覚醒中は座位、睡眠中は仰臥位)の平均ならびに最高眼圧はLTP後に有意に低下していた。
・また、仰臥位での24時間の平均眼圧もLTP後に有意に低下していた。
Intravitreal long-acting gas in the prevention of early postoperative vitreous hemorrhage in diabetic vitrectomy.
Yang CM et al(Taiwan)
Ophthalmology 114(4): 710-5, 2007
・59例61眼の増殖性糖尿病網膜症の硝子体手術で、術後、網膜再剥離が3ヶ月以上なく、6ヶ月以上経過観察できた人を検討した。
・術終了時に10%C3F8を注入する群(G1)としない群(G2)にランダムに分けた。
・術2ヵ月以降に3箇所の術創をUBMで検査して増殖性変化の有無を確認した。
・硝子体が清浄になるまでの時間(ITVC)はG1では13.2±9.6日、G2では11.3±11.1日で有意差はなく、ITVCが5週間を超えた人はG1では1/31例、G2では2/30例であった。
・術後早期の硝子体再出血はG1では0/31、G2では5/30であり(p=0.02)、両者をあわせたものはG1では1/31、G2では7/30であり、有意差があった(p=0.02)。
・両群ともUBM検査では創口への血管新生はなかったことから、10%C3F8の注入は術後再出血予防に有用である
Prevalence and long-term natural course of retinoschisis among elderly indivisuals.
The Copenhagen City Eye Study.
Buch H et al(Denmark)
Ophthalmology 114(4): 751-5, 2007
・CopenhagenのOsterbro地区に住んでいる60歳から80歳の946名について、14年後に生存していた人の 97.3%にあたる359名について検討。
・最初の946名の内、35名が片眼あるいは両眼にretinoschisisがあり、そのうち15名が14年後に経過観察できた。
・60-80歳での頻度は3.9%(95%CI=2.6-5.2%)で、年齢、性と相関はなく、耳下側が44.4%と多かった。
・白内障手術をうけた1名に網膜剥離を発症した。
・4名が経過中に他眼にretinoschisisを発症した。
・14年間で不変が73.7%、消失は8.8%であった
Surgeon volumes and selected patient outcomes in cataract surgery. A population-based analysis.
Bell CM et al(Canada)
Ophthalmology 114(3): 405-10, 2007
・Canada Ontario州で、2001-2003年に年間50症例以上の白内障手術を行なった70施設の術者(231-243人)の術後経過について検討。
・対象は20歳以上の白内障患者 284,797眼。
・白内障術後2週間以内に発生した合併症に対する処置、手術の請求書を元にして検討した。
・請求内容は、硝子体手術、硝子体吸引や注射、硝子体置換、脱臼水晶体除去であり、術後網膜剥離、核落下、術後眼内炎を示唆するものである。
・年間の発症率は 0.33-0.41%であった。
・年間251-500例の術者は0.4%で、年間50-250例の術者(対象)の0.52(95%CI=0.39-0.69)。
・年間501-1000例の術者は 0.2%で、対象の0.31(95%CI=0.22-0.43)
・年間1000例超の術者は 0.1%で、対象の0.14(95%CI=0.09-0.23)であった。
・対象,≦500,≦1000,>1000、核落下 1:0.45:0.22:0.08、網膜剥離1:0.36:0.16:0.13、眼内炎 1:0.63:0.46:0.22