In vitro flow analysis of novel double-cutting, open-port, ultrahigh-speed vitrectomy systems.
Zehetner C et al(Austria)
Retina 38(12): 2309-2316, 2018
・新しいdouble-cutting, open-portの23-,25,27-gaugeのultrahigh-speedのシステムを検証した。
・Double-cutting, open-port vitrectomy probeによる灌流量はカッタ-スピ-ドの影響を受けやすい灌流量の影響を受け難く、カッタ-スピ-ドを最高にした時の灌流量の変化は10%以下(0.0%-9.5%)であった。
・23-,25-,27-Gのdouble-cuttingプロ-ブはいずれも通常のsingle-bladeプロ-ブの1.1-2.90倍の吸入効率があり、カッタ-スピ-ドが増すと差が大きくなっていた(TY)
Comparison of corneal wetting properties of different dispersive ophthalmic viscosurgical devices. An optical choherence tomography study.
Karaca C et al(Turkey)
Retina 38(11): 2137-2142, 2018
・3種類の粘弾物質、HPMC(スコピゾ-ルと略):hydroxypropyl methylcellulose 2%(スコピゾ-ル点眼は1.5%)、HACS(ヒ-ロンV+アイドロイチンと略):sodium hyaluronate 3%(ヒ-ロンVは2.3%)+sodium chondroitin sulphate 4%(アイドロインチン点眼は1%と3%)、HA(ヒ-ロンVと略):sodium hyaluronate 3%の角膜水濡れ性を正常者ボランティア10名で比較した。
・前眼部OCTで、角膜中心とそこから上・下・耳・鼻側へ2500μm離れた部位で測定した。
・定性的な判定は角膜面の反射帯が不規則になった所とした
・角膜上のOVDの厚みが10μm以下の部位が発生するか、乾燥が確認されたら、観察を中止した。
・ヒ-ロンVあるいはヒ-ロンV+アイドロイチンはスコピゾ-ルよりも常に角膜前の液体は有意に厚かった(p<0.001)。
・7分後ではスコピゾ-ルは105.2±25.3、ヒ-ロンVは561.4±115.8、ヒ-ロンV+アイドロイチンは481.2±55μ。
・平均水濡れ時間はスコピゾ-ルで最も短く’11.5±0.5分)、ヒ-ロンVで最長(29.7±0.28分)であった。
・ヒ-ロンV+アイドロイチンでは26.9±0.87分。(TY)
FLEXIBLE POLYPROPYLENE IRIS RETRACTORS MADE BY CAUTERY THERMOPLASTICITY: An Instant Intraoperative Solution for Small Pupil Vitrectomy
Ou Zhongmin, Zhao Peiquan, Zhang Qi, Jin Heiying (China)
RETINA. 2018;38(11):2272-2274
・5-0または4-0プロリン糸、先端を熱凝固で曲げ、1mmおよび7mmのところで切断
・粘弾性物質の蓋を1mmキューブに切断、27g針で中央を串刺しにする
・作成したフックの長端を針に刺してキューブを通し、針から抜いて長端を炙り根棒状にする(MK)
Changes in plasma vascular endothelial growth factor level after intravitreal injection of bevacizumab, aflibercept, or ranibizumab for diabetic macular edema.
Hirano T et al(信州大)
Retina 38(9): 1801-1808, 2018
・糖尿病網膜症DRあるいは黄斑症DMEの重症度によってbevacizumab(IVB), aflibercept(IVA), ranibizumab(IVR)注射後の血漿VEGFレベルの変化を42名で調査した。
・血漿VEGFレベルはDMR,DMEの重症度には関連がなかった。
・血漿VEGFの変化はIVBでは51.9pg/ml→11.9(1W p=0.013)→24.1(4W p=0.020)。
・IVAでは52.2→7.8(1W p<0.001)→12.6(4W p<0.001)。
・IVRでは65.8±43.4→50.1±30.5(1W)→61.9±43.4(4W)と変化がなかった。
・血漿VEGFレベルの変化は必ずしもDMEやDMR治療の目安にはならない
・ranibizumab(ルセンティス)がハイリスク患者に使いやすい一因か(TY)
Endophthalmitis after pars plana vitrectomy. Effect of intraoperative subconjunctival antibiotics.
Weiss SJ et al(PA USA)
Retina 38(9): 1848-1855, 2018
・術中に抗生剤の結膜下注射を受けたか否かで硝子体手術PPV後の急性感染性眼内炎の頻度が違うかどうかを検討した。
・18,886例の連続するPPVで5年経過を追った。
・14,068眼(74.5%)が抗生剤結膜下注射を受け、4,818(25.5%)が受けなかった。
・16例(0.085%)が術後に眼内炎を発症。結膜下注射を受けた群は11/14,068(0.078%)、受けなかった群は5/4,818(0.10%)で有意差はなかった(p=0.598)。(TY)
Optical coherence tomography analysis of outer retinal tubulations. Sequential evolution and pathophysiological insights.
Preti RC et al(Brazil)
Retina 38(8): 1518-1525, 2018
・片眼あるいは両眼の脈絡膜新生血管CNVがあり、最低1年以上経過をみた連続119例238眼を対象にして、outer retinal tubulation(ORT) を継時的に評価した。網膜剥離既往眼や光凝固眼など、評価に影響しそうな眼は除外した。
・119例のうち片眼例は103例103眼、両眼例が16例32眼で、合計135眼である。
・135眼の内107眼(79.2%)は新生血管AMD、9眼(6.6%)は高度近視眼、8眼(5.9%)は網膜色素線条、7眼(5.3%)は原田病、4眼(3%)はCSC眼である。
・年齢は76.2±14.2(57-90)才であり、3.0±1.6(1-7)年、経過観察した。
・ORTは52眼であったが、最終時には67眼(28.1%)となり、そのうち9眼については発生過程を観察できたが、全例で低反射の管腔をもった開放ORTであった。
・9例全例で、経過中に、大きな開放ORTは小さな開放ORTに分割され、閉鎖ORTに移行していった。この平均形成期間は12.7±9(6-36)ヶ月であった。
・ORTの発生には地図状萎縮と網膜下の過反射物質の存在が危険因子であった(いずれもp<0.001)。
・ORTは1996年にCurcioらがAMDのある検体眼でみつけ、網膜外傷に反応した視細胞の再構築であろうと推定していた。
・その後、ORTは進行したAMD、脈絡膜新生血管眼、地図状萎縮眼、網膜色素線条眼、近視性新生血管眼などで見つかっている。
・Huaら(2015)は破断された視細胞の陥入がINL、OPL、ONLの下方移動を起こしているとし、この現象を ‘cynapsis’ と名付けている。
・Dolz-Marcoら(2017)はORTの形成過程をELMの形で説明している。
・視力はORTをもったAMDでlogMARで0.94±0.52(小数点0.12)、ORTのないAMDはlogMAR 0.9±0.49(小数点0.13)で有意差はなかった。
・中心窩厚はORT眼では492±184(203-1,144)μと厚く、ORTのない眼では410±209 (211-1330)で有意差があった(p=0.001)。
・ORT形成は視細胞がCNVから生き残る保護反応と考えられる。
・視細胞への障害がMüller細胞を活性化させ、glial fibrillary acidic proteinを発生し、ORTの形成とその分割を促進すると考えられる。
・ORT形成時、OPLとINLの下方移動(OPL沈下サイン)がORTに近接する部位で発生し、Müller細胞が網膜外層に引張られ、Müller細胞が編成することによってINLにmicrocystic macular lesionが発生すると考えた。(TY)
Predictive factors of visual outcome for vitreomacular traction syndrome after vitrectomy.
Yang CS et al(Taiwan)
Retina 38(8): 1533-1540, 2018
・22例22眼の硝子体網膜牽引症候群VMTで硝子体手術後に黄斑浮腫が軽減した症例の長期経過と視力の予測因子を検討した。
・OCTによる硝子体黄斑癒着の径によりVMTを2群に分けた。
・癒着径が1500μ以下のGroup1(14眼)、1500μを越えた癒着径のGroup2(8眼)である。
・術後経過は平均25.4(6-68)ヶ月である。
・術前の平均logMARは0.73(20/107)で、術後は0.49(20/62)に有意に上昇した(p<0.01)。
・視力改善はG1ではG2よりも有意に良かった(2.7 lineと0.8 line p=0.03)。
・中心黄斑孔は術前563±176が術後298±69と有意に薄くなった(p<0.01)。
・多変量解析では、良い最終視力はGroup1 VMT(p<0.01)、症状の持続期間がより短い(p<0.01)、年齢が若い(p=0.02)であった(図1)。
TIME COURSE OF CHANGES IN METAMORPHOPSIA FOLLOWING INTRAVITREAL RANIBIZUMAB INJECTION FOR BRANCH RETINAL VEIN OCCLUSION
Sugiura Yoshim, Okamoto, Fumiki, Morikawa Shohei, Okamoto Yoshifumi, Hiraoka Takahiro, Oshika Tetsuro(筑波大)
RETINA. 2018;38(8):1581-1587
【対象と方法】
・BRVO患者39例39眼
・治療前、およびranibizumab治療(PRN投与)6Mまで毎月Mチャートにて変視の程度を測定
・治療歴なしの24眼:OCTでの中心窩網膜厚(CRT)、ELMおよびellipsoid zone(EZ)の断裂との関係も検索
【結果】
・最高矯正視力およびCRT:有意に改善(ともにP<0.0001)
・変視症の程度は改善せず
・治療後の変視スコアは、症状持続期間(P<0.05)、治療前の変視スコア(P<0.01)と有意に関連
・ELM断裂がみられると、治療後の変視スコアは有意に悪かった(P<0.05)
・治療後視力はEZ断裂と有意に関連していた【Tab.3】
【結論】
・BRVO患者では、ranibizumab治療にて視力とCRTは有意に改善するも変視症は改善しなかった
・治療後の変視の程度は、症状持続期間・治療前の変視の程度・ELM断裂と有意に関連した(MK)
CLINICAL FINDINGS OF EYES WITH MACULAR EDEMA ASSOCIATED WITH BRANCH RETINAL VEIN OCCLUSION REFRACTORY TO RANIBIZUMAB
Hasegawa Taiji, Kawano Taizo, Maruko Ichiro, Hideki Koizumi(女子医大)
RETINA. 2018;38(7):1347-1353
【目的】
網膜静脈分枝閉塞による黄斑浮腫(BRVO-ME)でranibizumab治療に抵抗する臨床的特徴を検索
【対象と方法】
・68眼のBRVO-ME患者を診療録よりretrospectiveに検索
・治療抵抗例:治療6M間、ranibizumab治療(PRN投与)に関わらず中心窩網膜厚<250μm
【結果】
・反応例60眼(88.2%)、抵抗例8眼(11.8%)
・治療前のFA;反応例の52眼(86.7%)で閉塞血管からの広範な蛍光漏出、残る8眼(13.3%)は微小血管瘤または拡張した毛細血管からの局所的な蛍光漏出。抵抗例では7眼(87.5%)が局所漏出、広範な漏出は1眼(12.5%)のみ
・治療前の脈絡膜厚;反応例では患眼(278.0±90.5μm)が僚眼(249.9±94.4μm)に比べ有意に厚く(P<0.0001)、抵抗例では有意差みられず(P<0.4002)
【結論】
FAの蛍光漏出パターンと脈絡膜厚がBRVOにおけるranibizumab治療への反応性に関連しているかもしれない(MK)
Novel use of sterilized disposable surgical lenses for posterior segment examination. An opportunity for equitable resource distribution.
Thomas B et al(FL USA)
Retina 38(6): 1256-1259, 2018
・BIOMのdisporsable surgical lensを外来での検査用前置レンズとして使う(TY)
Correlation between preoperative en face optical coherence tomography of photoreceptor layer and visual prognosis after macular hole surgery.
Kim K et al(Korea)
Retina 38(6): 1220-1230, 2018
・黄斑円孔手術後の中心窩構造と視機能改善に術前のen face SD-OCT所見で予測できるかを106例のレコ-ドから検討した
・術前のELMとellipsoid zone(EZ)を解析し、術前にRPEに突出がEZの高屈折点として見られるか否かで検討した。
・EZの高屈折点は51眼(48.1%)でみられ、これは術後の改善度と相関していた
・術後9ヶ月目では、高屈折点がない症例で視力改善が良かった(TY)
EFFICACY OF INTRA VITREAL RANIBIZUMAB INJECTIONS IN THE TREATMENT OF VITREOUS HEMORRHAGE RELATED TO PROLIFERATIVE DIABETIC RETINOPATHY
ELIAS CHELALA, et al. (Lebanon)
RETINA 38(6):1127-1133, 2018
目的:増殖糖尿病網膜症からの硝子体出血(VH)に対するラニビズマブ硝子体内注射(IVR)の有効性を調べる。経過観察期間16週間での硝子体切除術の割合、VHの再発率および視力の変化を検討した。
対象と方法:増殖糖尿病網膜症の患者で2週間以上VHが続いた患者。硝子体出血は軽度、中等度および重度に等級分けした。
軽度のVH:網膜血管がぼんやりまたはクリアに見える。視神経乳頭はクリアに見える。
中程度のVH:視神経乳頭と網膜血管がぼんやり見える。
重度のVH:視神経乳頭がかろうじてぼんやり見えるが、網膜血管は見えない、または全く見えない。
IVR群70眼、平均年齢は67.9±10.2歳、対照群62眼、平均年齢は69.4±8.5歳。
性別、糖尿病の期間、重症度、重要な合併症(特に高血圧症)、および治療に関して、2つの群の間に統計的に有意な差はなかった。ベースラインの視力、水晶体の状態、PRP、および硝子体出血の程度に関して有意差はなかった。
IVRはVH消失が不完全である場合(最大4回)、4週間間隔で繰り返した。
両方の群において、十分な眼底の可視化が得られたときはいつでも網膜光凝固が行われた。
硝子体手術は、VHの増加、または中等度および重度のVH患者において16週間までにVHの改善がなかった場合に施行した。
結果: IVR群で合併症(牽引性網膜剥離および眼内炎)はなかった。平均注射回数は3.65±0.89回であった。
軽度から中等度のVH患者における硝子体切除術率はIVR群7.04 %(5眼)、対照群19.35 %(12眼)で有意差を認めた。(P = 0.04)。しかし、重度のVHではIVR群16.90 %(12眼) 、対照群16.13 %(10眼)で有意差はなかった(P = 0.83)。
VHの再発はIVR群22眼、対照群29眼で発生した(P = 0.06)。
IVR群のすべての受診時でより良好な視力が得られた(P≦0.04)。
フォローアップ期間の終わりに、IVR群の56眼の患者(77.7%)、対照群の患者(74.2%)はPRPが完成していた(P = 0.54)。
結論: IVR群では、対照群と比較して硝子体切除術率が低く、再出血発率が低かったが、統計的に有意差はなかった。しかし、VH程度を考慮すると、軽度および中等度のVH患者は、IVR群により多くの利益があり、対照群と比較して硝子体切除術の割合が有意に低かった。
軽度から中等度のVH患者に対するIVRは有効と思われた。(CH)
A randomized double-blind placebo-control pilot study of eplerenone for the treatment of central serous chorioretinopathy.
Rahimy E et al(CA USA)
Retina 38(5): 962-969, 2018
・選択的アルドステロン受容体拮抗作用を持つスピロラクトン系高血圧治療薬エプレレノン(商品名セララ)を中心性網脈絡膜症の治療に使用した結果を報告する。
・25mgを1週間、その後、50mgを8週間使用した。
・10例15眼をeplerenone(E)群、5例6眼をCtrl群とした。
・9週間の治療後、E群のlogMARは0.394(小数点20/50)から0.330(20/43)に上昇(p=0.04)
・Ctrl群では0.313(20/41)から0.342(20/44)で有意差はなかった(p=0.21)。
・OCT上での網膜下液の最大の高さはE群では139.3μmから51.8(p=0.02)、傍中心窩では121.4から29.4(p=0.01)、中心部の平均では366.2から283.7(p=0.02)と改善。
・Ctrl群では、最大は135.9から172.3(p=0.32)と悪化、傍中心窩は92.1から134.0、中心部の平均は345.0から380.0と悪化した。(TY)
Quantification of retinal vessel tortuosity in diabetic retinopathy using optical coherence tomography angiography.
Lee H et al(Korea)
Retina 38(5): 976-985, 2018
・糖尿病網膜症DRの重症度と血管蛇行について、30眼のCtrlと121眼のDM眼を対象に検討した
・DM眼は網膜症なし(31眼)、軽度の非増殖性眼(NPDR 26眼)、中等度から重度のNPDR(31眼)、増殖性DR(PDR 33眼)に分けた。
・NPDRではDRの重症度に比して血管蛇行が強くなっていたが、PDRでは蛇行が減っていた(p=0.033)。
・no-DRと軽度のNPDRとで違いが見られたのは血管蛇行だけ、特に中心1.5mm径の表層血管であった(p=0.011)
・血管の蛇行と中心窩無血管野FAZとの相関はr=-0.185(p=0.023)、FAZの非円形性との相関はr=0.268(p=0.001)であった。(TY)
Residual intraretinal edema after 25-gauge vitrectomy and macular pucker removal. Is intraoperative sustained-release dexamethasone a real treatment option?
Guidi G et al(Italy)
Retina 38(5): 993-999, 2018
・特発性黄斑前膜症の硝子体手術後の黄斑浮腫に対して術中に使用する徐放性dexamethasone implantを使用した30眼と、Ctrl眼30眼を比較し、その効果を検討した。
・6か月後の矯正視力(p=0.60)、黄斑厚(p=0.80)には両者間に有意差はなかった(TY)
EFFECT OF BODY POSITION ON INTRAOCULAR PRESSURE IN SILICONE OIL TAMPONADE EYES.
Pan J, Cheng D, Feng X, Zheng L, Dong Y, Hou Q, Chen F. (China)
Retina. 2018 May;38(5):939-944.
【対象と方法】シリコンオイル眼18眼、正常コントロール24眼、前向きに検討
・いくつかの姿勢ごとにAccupenで眼圧測定;座位正面視、座位うつむき、仰向き、側臥位(測定眼が下)、側臥位(測定眼が上)、うつぶせ
【結果】両群とも、座位での眼圧が他の姿勢に比べて優位に低値
・うつぶせ体位がもっとも眼圧が高かった
・どの姿勢においても両群間で眼圧の優位差みられず
・座位正面視から他の姿勢に移った際の眼圧変化も両群間での優位差みられず
【結論】シリコンオイル眼・正常眼ともに、眼圧は座位が最も低くうつぶせが最も高かった。座位正面視から他の姿勢に移った際の眼圧上昇は、どの姿勢においても両群間で同等であった。うつぶせ体位で眼圧が最も高い事実を眼科医は知っているべきであり、注意深いモニタリングをするべきである。(MK)
Retinal expansion technique for macular hole aposition (RETMA) report 2: Efficacy, closure rate, and risks of a macular detachment technique to close large full-thickness macular holes.
Wong R et al(UK)
Retina 38(4): 660-663, 2018
・開口径が650μ(739±62)を超えた黄斑円孔患者16例について報告する。
・円孔底径は平均1,311μ。
・術式はILMをarcade縁まで剥離後に、生食を網膜下に注入して網膜剥離を発症させた。
・網膜下注入針は41Gで、SO注入システムにつないで何度も行った。
・網膜を進展するために液空気置換を行ったのち、液に再置換し、Tano silicone-tipped scraperで円孔縁を延ばした。
・perfluoropropanedeを注入後、朝3時間、夕3時間のうつ伏せを1週間行った。
・14例(83%)で円孔閉鎖が得られた。(TY)
Vitrectomy for macular disorders associated with lamellar macular hole epiretinal proliferation.
Choi WS et al(NY USA)
Retina 38(4): 664-669, 2018
・層状黄斑円孔(LMH)と全層黄斑円孔の手術成績を比較した。
・33例の結果をretrospectiveに3群に分けて検討した。
・G1はlamellar hole-associated epiretinal proliferation(LHEP)のないLMHを持った網膜前膜群、G2はLHEPを持ったLMH群、G3はLHEPを持った全層円孔群である
・術前視力は3群間で有意差はなかったが、最終視力はG1ではG2よりも良かった(p=0.009)。
・Ellipsoid zoneの断裂はG1(術前3/11例→術後2/11例)でG2(術前10/11例→術後8/11例)よりも有意に少なかった(術前p=0.002、術後p=0.010)。
・術前、術後の平均logMar視力(小数点)はG1は0.480(0.33)→0.155(0.70)(p=0.005)、G2は0.501(0.32)→0.401(0.40)(p=0.185)、G3は0.460(0.35)→0.200(0.63)(p=0.007)。(TY)
A simple, inexpensive lasso for intraocular forein body extraction.
Chronopolulos A et al(UK)
Retina 38(4): 862-864, 2018
・6-0プロリン糸を20G flute針(内径0.603mm以下)につけ、3mlシリンジに装着した(TY)
New Instruments: Wide-field smartphone fundus video camera based on miniaturized indirect ophthalmoscopy
SDevrim Toslak et al (Chicago, IL)
Retina 38(2): 438-441, 2018
・これまでのスマートフォンベースの眼底カメラでは画角が狭くビデオ撮影が困難であったが、92°の画角で撮影可能
・3D CADを用いてデザインしたものを高解像度3Dプリンタを用いて作成(MM)