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American Journal of Ophthalmology

2015
160巻

近視性脈絡膜新生血管に対する抗VEGF治療

American Journal of Ophthalmology 160巻 (4号) 2015

Spectral-domain optical coherence tomography of subretinal hyperreflecive exudation in myopic choroidal neovasculrization.
Bruyere E et al(France)
Amer J Ophthalmol 160(4): 749-758, 2015
・31例31眼の近視性脈絡膜新生血管CNVにおけるOCT上の網膜下の高反射浸出物に対しする抗VEGF治療の効果を検討した。
・平均1.8±0.6回の抗VEGF治療後、1.9±0.8か月後には29/31(93.5%)で網膜下の高反射浸出物は完全に消退しており、2/31(6.5%)では部分的に消退した。
・高反射浸出物厚は102±50→2.6±10.2μm、CNV部の平均網膜厚は419±99→312±64μm、中心黄斑厚は361±69→326±72μmといずれも有意に減少していた(図)(TY)

2015
160巻

角膜内皮移植手術時の術中OCT検査

American Journal of Ophthalmology 160巻 (3号) 2015

Intraoperative optical coherence tomography:Assited descemet membrane endothelial keratoplasty in the DISCOVER Study.
Cost B et al(OH USA)
Amer J Ophthalmol 160(3): 430-437, 2015
・8例のDescemet membrane endothelial keratoplasty(DMEK)の術中にOCT検査を行ってその有用性を検討した。
術中にOCT検査を行うというDISCOVER Studyの一つである(図)。(TY)

2015
160巻

チューブ手術後のインプラント露出

American Journal of Ophthalmology 160巻 (3号) 2015

Glaucoma drainage devices: risk of exposure and infection.
Levinson JD et al(GA USA)
Amer J Ophthalmol 160(3): 516-521, 2015
・教育病院で2000年から2010年に行われた763例の緑内障濾過器具のインプラント後の露出や感染について検討した。
・初回移植の702例中、345例がArmed FP7、107例がAhmed S2、219例がBaerveld、6例がその他の移植であり、初回移植での露出の37例は、Armed FP7が13例(3.8%)、Armed S2が10例(9.4%)、Baerveldtが14例(6.4%)であった。
・抑えの材質は、心膜が381例(55.1%)、強膜が209例(30.2%)、角膜が98例(14.2%)、その他が14例(0.6%)であった。
・702例は初回、61例は2回目以降の移植であり、41例(5.8%)に器具の露出が見られた。
・移植部位が一番関連があり、下方移植では12.8%(5/39)、上方移植では5.4%(36/663)であった(p=0.056)。
・初回移植で露出頻度が高かったのは下鼻側17.2%(5/29)であった。
・2回目以降の移植では13.1%(8/61)に露出があり、やはり、下鼻側20%(5/25)が最多であった。
・全露出の49例の内8例(16.3%)は眼内炎によるものであった。
・感染による露出は下方の移植で上方より多かった(41.7%:8.1% p=0.015)。(TY)

2015
160巻

血圧変動と緑内障進行

American Journal of Ophthalmology 160巻 (3号) 2015

Relationship between daytime variability of blood pressure or ocular perfusion pressure and glaucomatous visual field progression.
Lee J et al(Korea)
Amer J Ophthalmol 160(3): 522-537, 2015
・昼間覚醒時血圧の平均の10%以上、夜間血圧の平均が下降するものをdipper、10%未満の下降を認めるものをnon-dipperと定義する。
・dipperの中でも20%以上、下降するものをover-dipperと定義。
・平均動脈圧=拡張期血圧+(1/3x(収縮期血圧-拡張期血圧))、平均眼潅流圧(座位)=95/140x平均動脈圧-IOP、平均眼潅流圧(仰臥位)=115/130x平均動脈圧-IOPと定義する。
・237例の未治療のNTGで平均動脈圧、眼潅流圧と視野進行について検討した。
・over-dipperのNTGはnon-dipperやdipperに比較して、有意に日中や夜間の平均動脈圧が高く、眼潅流圧の変動が大きかった。
・そして、日中や夜間の平均動脈圧や眼潅流圧の変動の大きさは視野進行と関連していた。(TY)

2015
160巻

高度近視性後部ぶどう腫と脈絡膜雛壁

American Journal of Ophthalmology 160巻 (3号) 2015

Chorioretinal folds in eyes with myopic staphyloma.
Ishida T et al(東京医科歯科大
Amer J Ophthalmol 160(3): 608-613, 2015
・463例883眼の高度近視(眼軸長>=26.5mm)の後部ぶどう腫部縁の脈絡網膜雛壁について検討した。
・52.0%(459/883)で後部ぶどう腫がみられ、その縁からの脈絡膜雛壁は1.3%(6/459)にみられた(図)。(TY)

2015
160巻

鍼治療と眼圧

American Journal of Ophthalmology 160巻 (2号) 2015

Prospective evaluation of acupuncture as treatment for glaucoma.
Law SK et al(CA USA)
Amer J Ophthalmol 160(2): 256-265, 2015
・鍼治療はIOPやBCVAには全体的な影響はなかったが、直後には一過性の眼圧上昇を来すだろう。(TY)

2015
159巻

ドライアイ患者での角膜内皮細胞密度の減少

American Journal of Ophthalmology 159巻 (6号) 2015

Reduced Corneal Endothelial Cell Density in Patients With Dry Eye Disease
AHMAD KHEIRKHAH, et.al. (Boston, U.S.)
Am J Ophthalmol  159 (6): 1022-1026,2015
目的:ドライアイ患者と年齢を合わせたコントロールグループでの角膜内皮細胞密度を比較した。
対象と方法:重度ドライアイグループ 45人90眼(平均年齢53.7±9.8歳)
Ocular Surface Disease Index (OSDI) 22以上(平均61.5 ± 20.8)、
National Eye Institute (NEI) grading scaleでフルオレセイン着色スコア
4以上の人(平均7.0 ± 3.4)、TBUT 3.2 ± 2.8秒、シルマーテスト6.7 ± 6.8 mm
コントロールグループ  15人30眼(平均年齢50.7±9.8歳)
結果:生体レーザー共焦点顕微鏡
角膜内皮細胞密度:ドライアイグループ 2595.8 ± 356.1 cells/mm2
   コントロールグループ 2812.7 ± 395.2 cells/mm(P = 0.046)

神経密度:ドライアイグループ:  17.1 ± 6.9 mm/mm2
   コントロールグループ 24.7 ± 4.4 mm/ mm2  (P < .001)
樹状細胞:ドライアイグループ  111. 7 ±13 7.3  mm/mm2

   コントロールグループ 32.0 ± 244 mm/ mm2  (P = .002)
ドライアイで角膜内皮細胞密度減少を認めた。さらにドライアイの重症度と角膜内皮細胞密度減少に関連を認めた。結論: 角膜内皮細胞密度が減る原因として考えられるのは、内皮細胞の機能と耐久性を管理している角膜神経密度が減少しているためと思われる。これはドライアイで認められる障害が上皮のみではない事を示す。
炎症が内皮細胞障害を起こす事が知られていが、この研究では炎症マーカーは評価していない。代わりに免疫の活性化のために不可欠な免疫樹状細胞密度を測定し、上記のようにドライアイグループで際立って高かった。
ドライアイと内皮細胞密度に関連があったとすると、原因不明で内皮細胞密度が低い場合、ドライアイの影響を受けている可能性がある。ドライアイの治療で内皮細胞密度減少を止める事が出来るかもしれない。(CH)

2015
159巻

Cypass 1年の成績

American Journal of Ophthalmology 159巻 (6号) 2015

Supraciliary Micro-stent Implantation for Open-Angle Glaucoma Failing Topical Therapy: 1-Year Results of a Multicenter Study
J Garcia-Feijoo et at (Spain)
Am J Ophthalmol 159(6): 1075-1081, 2015
65眼が登録された
ベースラインIOPは24.5±2.8mmHgで点眼数は2.2±1.1本であった
深刻な合併症はなく、1か月以降の30mmHg以上の一過性眼圧上昇 7/65眼11%
(自然経過もしくは点眼で眼圧下降)
一過性前房出血 4/65眼 6%、白内障の進行5/41眼 12%
12か月後の平均IOP 16.4±5.5mmHg 34.7%眼圧下降 点眼数1.4±1.3本
53/64眼 83%で12カ月の時点で追加手術はされなかった
9眼でレクトミー(6/9眼が6カ月以内)、2眼で追加Cypass挿入(術後3カ月と6カ月) これら11件のうち10件はフォローアップ不足や視野進行のためスタディから外れ、1年以上追えたのは55眼
スタディ開始時に64/65眼 98%は従来の手術が検討されていたが、そのうちCypassを行った1年後では53/64眼 83%は手術が必要でなかった
15mmHg未満:21眼44.6%
13mmHg未満:25.5%(MM)

2015
159巻

BRVOに見られるOCT上の高反射帯track line

American Journal of Ophthalmology 159巻 (5号) 2015

Highly reflective line in optical coherence tomography images of eyes with macular edema associated with branch retinal vein occlusion.
Hasegawa T et al(奈良医大)
Amer J Ophthalmol 159(5): 925-933, 2015
・BRVOで黄斑浮腫が吸収された後で見られるOCT上で高反射の垂直の線(track line)と光受容体の完全性について検討した。
・59眼についてtrack lineを調べたところ、21眼(36%)でみられた。
最終診察でtrack lineのあった21眼の中心窩のellipsoid zoneを検討したところ、17眼(81%)で断裂があり、3眼(14%)は正常、1眼(5%)は欠損していた。
・Track lineのみられた症例では、最初の診察時の黄斑浮腫がある時に外境界膜の断裂が90%にみられたが、track lineのなかった症例では、63%であった(p=0.032)。
・Track lineは光受容体の障害の有用なマーカーになるだろう(TY)

2015
159巻

Stargardt病における長期遮蔽の効果

American Journal of Ophthalmology 159巻 (5号) 2015

The effect of light deprivation in patients with Stargardt disease.
Teussink MM et al(Netherland)
Amer J Ophthalmol 159(5): 964-972, 2015
・5例の常染色体性劣性のStargardt病で、その進行を光遮断によって抑えられるかどうかを検討した。
・可視光の90%以上を遮断する黒色CLを毎日、活動時間帯に12か月以上、片眼のみ装着し、他眼と比較した。
・RPE障害やlipofuscinの集積を示す自発蛍光を示す面積の変化を測定した。
・遮蔽した5眼中4眼で、他眼に比して、自発蛍光面積の減少が少なかった。
・自発蛍光面積の増加については変化がまちまちであった(TY)

2015
159巻

網膜色素変性症の前房内フレアと視機能との関係

American Journal of Ophthalmology 159巻 (5号) 2015

Relationship Between Aqueous Flare and Visual Function in Retinitis Pigmentosa
Yusuke Murakami et al (九大)
Am J Ophthalmol 159(5):958–963, 2015
・160名305眼のRP群59名101眼の正常対照群を比較
・他の眼科疾患、内がん手術、緑内障治療を受けているもの、CMEに対してダイアモックスを使用しているものは除外
・視力、HFA SITA standard 10-2 program、レーザーフレアセルメーターを検討
・Flare RP群 10.6±7.9 pc/ms , control 5.0±2.1 pc/ms <.0001
・フレアは年齢とともに上昇することが報告されているが、年齢別のサブグループでも同様にRP群が高かった(Fig1)
・視力とMD値もフレア値と相関があった(Fig2)
・サブグループ解析では視力は40-60代で、MD値は30-60代で相関があった
・MD≥-15dBではMD<-15dBよりもフレア値が高かった(1.20±6.2 pc/mc vs 8.7±5.8 pc/ms,  P=.0001)
・CMEの有無では有意差がなかった
・傷害された網膜から放出されたIL-6やMCP-1がblood-ocular barrierを傷害すると考えられる
・既報では炎症と周辺視野との相関はないとされ、年齢別の解析から、疾患の比較的早い段階から炎症が周辺ではなく、中心視機能に関与していると考えられる(MM) ial-character:line-break’> 

2015
159巻

屋内アレルゲンと緑内障との関係

American Journal of Ophthalmology 159巻 (5号) 2015

The Association Between Glaucoma and Immunoglobulin E Antibody Response to Indoor Allergens
Tseng VL, Coleman AL, et al. (US-MD)
Am J Ophthalmol 159(5)986-993, 2015
【目的】National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)の参加者において、屋内アレルゲンと緑内障との関連を調査する
【対象と方法】2005-2005でのNHANES参加者、屋内アレルゲンに対する血清IgE値を測定、Rotterdam criteriaに準じて緑内障を診断。性別・人種・ステロイド使用で補正し、それぞれのIgEと緑内障の有無との関連をロジスティック回帰分析。
【結果】総計83,308,318名の参加者のうち、緑内障患者は3.2%(95%CI:2.8-3.6%)。コナヒョウヒダニアレルゲン陽性者が最多で全体の14.5%。
・屋内アレルゲンすべてを独立変数に組み込んだ多変量解析では、緑内障とゴキブリアレルゲン陽性(OR=2.78; 95%CI:1.34-5.76)、ネコアレルゲン陽性(OR=3.42; 95%CI:1.10-10.67)、およびイヌアレルゲン陽性(OR=0.24; 95%CI:0.06-0.96)とが統計的に有意な関連を示した。
【結論】NHANESでは、緑内障のある群は緑内障のない群に比べて、ネコとゴキブリのアレルゲンに対し感受性をもつ比率が有意に高かった。屋内のアレルゲンに慢性に暴露することと緑内障性視神経障害の進行との関連をさらに調査していくことが必要である。(MK)

2015
159巻

PPV後の遅発性眼圧上昇の頻度

American Journal of Ophthalmology 159巻 (4号) 2015

Incidence of late-onset ocular hypertension following uncomplicated pars plana vitrectomy in pseudophakic eyes
Noriko toyokawa et al (Nara)
AJO 159(4):727-732, 2015
・6か月以上経過観察ができて、過去に緑内障やぶどう膜炎、シリコンオイルを用いた硝子体手術などの眼圧上昇をきたす可能性がある疾患がなく、Vitと白内障同時手術あるいは、IOL眼でVitを片眼のみ行った患者767例767眼を対象
・同時手術 591眼、 単独手術(IOL眼) 176眼 ケナコルト使用 術後1か月ステロイド点眼
・遅発性眼圧上昇:術後2か月以降で2回以上眼圧21mmHgをこえる、術前に比べて4mmHg以上の上昇
・平均観察期間47.8±25.3か月、男性383人、女性384人
・RRD 308, ERM 202, MH 169, VH 44, Subretinal hem 16, VRT 15, OCV 12, Retinochisis 1
・20G 240, 23G 51, 25G 476eyes
・32眼/767眼(4.2%)が眼圧上昇をきたした
・疾患、ゲージ、Catオペの有無による違いはなし
・ガスタンポナーデ 有 25/478(5.2%) 無 7/289(2.4%) (P=.06)
・18眼は点眼治療、3眼は緑内障手術が必要であった
・ほとんどの症例で視野障害はきたさなかったが、2眼で緑内障性視野障害の進行を認めた
・60か月を超えてから眼圧上昇をきたした症例が7眼/32眼(21.9%)認めた
・平均眼圧: 術眼 16.4±2.1mmHg → 27.5±6.8mmHg
       僚眼 16.4±2.0mmHg → 16.7±2.3mmHg
・31/32眼で手術眼のみ眼圧上昇
・遅発性眼圧上昇の予防方法がない現時点では、Vitrectomyを行う際に眼圧上昇の可能性と長期のフォローアップについて説明しておかなければならない(MM)

2015
159巻

隅角部の酸素飽和度と角膜厚

American Journal of Ophthalmology 159巻 (3号) 2015

Central corneal thickness correlates with oxygen levels in the human anterior chamber angle.
Siegfried CJ et al(MO USA)
Amer J Ophthalmol 159(3): 457-462, 2015
・124例の手術患者で、術前に酸素検知器を前房に刺入し、酸素飽和度を測定した。
・測定場所は1)中心部の角膜内皮近く、2)前房中心部、3)隅角部、白内障手術予定者では4)水晶体表面、5)後房でも測定した。
・このデータと中心角膜厚CCTとの関連を検討した。
・CCTと前房隅角部の酸素飽和度とは有意な負の相関があったが(p=0.048)、他の場所では、角膜内皮直下を含め、相関はなかった。
・CCTが薄いことによる隅角部の酸素飽和度上昇が線維柱帯に酸化障害を与えていると考えられる。

2015
159巻

DSAEK後の黄斑部網膜厚の変化

American Journal of Ophthalmology 159巻 (3号) 2015

Changes in Macular Thickness After Descemet Stripping Automated Endothelial Keratoplasty
RANEEN SHEHADEH MASHOR, et al. (Canada)
Am J Ophthalmol 159(3); 415-418, 2015
目的:OCTを使ってDSAEK後の黄斑部網膜厚の変化を調べた。
対象と方法:31人33眼(男性16人、女性17人)(表1)、フックス角膜内皮変性症 7眼、水疱性角膜症 9眼、
フックス角膜内皮変性症+白内障 17眼
全例にDSAEKを施行した。白内障手術と同時手術のときは、白内障手術を先に行った。
年齢、術前のBCVA、黄斑部網膜厚に差はなかった。
結果:全体  1ヶ月後 19.32μm増加  3ヶ月後 10.33μm増加
フックス角膜内皮変性症  1ヶ月後 11.37μm増加  3ヶ月後 9μ減少
フックス角膜内皮変性症+白内障  1ヶ月後 26.50μm増加  3ヶ月後 23.15μm増加
水疱性角膜症    1ヶ月後 12.37μm増加  3ヶ月後 2.428μm増加
フックス角膜内皮変性症+白内障が統計学的に有意に増加した。
結論:黄斑浮腫は角膜移植後によく見られる問題である。DSAEKはPKより小さな傷口で前房も維持されているので、眼内操作を行うにもかかわらず黄斑部網膜厚の厚さは重大な変化はなく、安定している事を示唆した。
手術後の黄斑部網膜厚と術後の視力に関連はなかった。
手術の侵襲を減らす事が黄斑浮腫を減らすので、侵襲の少ないDSAEKの追加の利点と言える。(CH)

2015
159巻

ドライアイとうつ病と不安の関連

American Journal of Ophthalmology 159巻 (3号) 2015

The Association Between Dry Eye Disease and Depression and Anxiety in a Large Population-Based Study
ROBERT VAN DER V AART, et al. (North Carolina, U.S.)
Am J Ophthalmol 159(3); 470-474, 2015
目的:大人でのドライアイとうつ病と不安の関連を調べた。
対象と方法:2008年7月から2013年6月まで18歳以上の患者460611人を調査、その中で、ドライアイ7207人、
不安20004人、うつ病30100人
結果:ドライアイと不安のオッズ比 2.8
ドライアイとうつ病のオッズ比 2.9
ドライアイと関節リウマチのオッズ比 3.2
年代によりオッズ比に差があった。ドライアイと関節リウマチは最も若い年代で大きな関連を認めた。
結論:大規模な研究で、ドライアイと不安とうつ病の関連を確認した。ドライアイやドライアイのある精神疾患患者のプライマリーケアに適応できる。(CH)

2015
160巻

OCTアンギオグラフィーで描出された、CSC患者のCNV

American Journal of Ophthalmology 160巻 (3号) 2015

Chronic Central Serous Chorioretinopathy Imaged by Optical Coherence Tomographic Angiography
Maftouhi MQ, Eandi CM, et al. (Italy)
Am J Ophthalmol 160(3)581-567, 2015
【目的】中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)患者のOCTアンギオグラフィー所見を検討
【対象と方法】6か月以上持続する慢性CSC患者10例12眼。Heiderberg社のSpectralisにてFAおよびICGAを施行。Optovue社のRTVue XR Avanti with AngioVueにてOCTアンギオグラフィーを施行。
【結果】平均視力20/30、すべての症例では検眼鏡・眼底自発蛍光・FA/ICGA・OCTともCSCで矛盾ない所見。
・OCTのBスキャンでは7眼で小さな波状を伴う色素上皮剥離がみられ、残り5眼ではRPEは平坦であった。
・OCTアンギオグラフィーでは7眼でICGAの透過性亢進部に一致した明確なCNVがみられた。
・これらはBスキャンにおける波状の色素上皮剥離と一致した。
・逆に、RPEがフラットであった5眼ではOCTアンギオグラフィーでCNVの所見はなかった。
【結論】OCTアンギオグラフィーは、他のイメージングテクニックで描出されなかった慢性CSC患者におけるCNVを描出しうる。この機器によって適切な治療を施しより良い視力結果に導くことができるかもしれない。(MK)

2015
159巻

脂肪原性の甲状腺機能亢進による眼球突出に対する手術治療

American Journal of Ophthalmology 159巻 (2号) 2015

Endoscopic medical orbital fat decompression for proptosis in Type 1 Graves orbitopathy.
Wu W et al(China)
Amer J Ophthalmol 159(2): 277-284, 2015
・Type1(脂肪原性)のGraves orbitopathyについて、内視鏡的に脂肪吸引術式について報告する。
・複視のない非活動性のtype1 Graves orbitopathyの108例206眼について、眼窩脂肪織の吸引を行った。
・手術時間は平均97.7±16.7分(67-136分)、眼球突出は術前21.1±2.3(17-26mm)→術後13.0±0.9 (12-15mm)で有意差があった(p<0.001)。
・眼球突出度の減少は8.2±1.8(4-11mm)であり、両眼の2mm以内の対称性が得られたのは106/108 (98.1%)、30°以内の側方視で複視が出たのは25/108(23.1)であったが、23例では3か月以内に完全緩解し、2例は斜視手術が必要であった(図)。(TY)

2014
158巻

小児におけるIcareとTono-Penの眼圧比較

American Journal of Ophthalmology 158巻 (6号) 2014

Intraocular pressure in children: the effect of body position as assessed by Icare and Tono-Pen Tonometer.
Dosunmu EO et al(OH USA)
Amer J Ophthalmol 158(6): 1348-1352, 2014
・47名94眼でGoldmannアプラネーション(GAT)、Icare PRO、Tono-Penで、体位変更して眼圧測定を行った。
・座位でのGAT,Icare,Tono-Penの眼圧は16.4±4.2、17.5±3.5、18.0±3.9mmHg、仰臥位での眼圧はIcare,Tono-Penで、18.4±4.5、18.8±4.2であり、眼圧上昇はIcareでは0.9±2.3、Tono-Penでは0.7±1.8であり、臨床的に小児の緑内障眼圧測定に有意差にはならないことが分った。(TY)

2014
158巻

不成功の全層角膜移植術後の角膜内皮移植術:全層角膜再移植に代わる選択肢

American Journal of Ophthalmology 158巻 (6号) 2014

Endothelial Keratoplasty After Failed Penetrating Keratoplasty: An Alternative to Repeat Penetrating Keratoplasty
MARCUS ANG, et al. (Singapore)
Am J Ophthalmol 158(6): 1221-1227, 2014
目的:不成功の全層角膜移植術(PK)に対して内皮移植術(EK)と全層角膜再移植術の移植片生着率を比較した。
対象と方法:白内障手術後の水疱性角膜症のため、初回全層角膜移植を受けた患者 113眼(表1)。
移植片機能不全のため、2回目の手術として全層角膜移植術(81眼)または内皮移植術(32眼)を施行した。
結果:PK 1年後生存率 91.9%、2年後 82.6%、3年後 66.8%、5年後 51.3%
   EK 1年後生存率 96.2%、2年後 91.6%、3年後 86.4%、5年後 86.4%
視力はPK、EKとも、術前より有意に改善した。
結論:水疱性角膜症に対する全層角膜移植術後の移植片機能不全に対し、内皮移植術は術後5年間で優れた生着率を示した。全層角膜再移植に代わる良い方法である。(CH)

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